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みんなはどこでNISA始めてる?タイプ別おすすめ証券会社と最新トレンド

NISAを始めようと思っても、証券会社がたくさんあって、どこを選べばいいか迷ってしまいますよね。『みんなは一体どこでNISA口座を開設しているんだろう?』『手数料が安いところがいいけど、サポートも気になる…』そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、NISA口座開設の現状とトレンド、そしてあなたの投資スタイルや重視するポイントに合わせた証券会社の選び方の傾向を分かりやすく解説します。この記事を読めば、もう証券会社選びで迷わない!あなたにぴったりのNISA口座を見つけるための具体的なヒントがきっと見つかります。

CONTENTS

そもそもNISAとは?図解でわかる!「NISA」3つの重要ポイント

まず、NISA(ニーサ)とは、個人投資家のための税制優遇制度のことです。通常、株式や投資信託といった金融商品に投資をして利益(配当金、分配金、譲渡益)が出ると、約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座内で得た利益には、この税金がかからない、という非常にお得な仕組みなのです。

そして2024年から始まった新NISAは、これまでの制度よりも格段に使いやすく、パワフルな資産形成の味方になりました。証券会社を選ぶ前に、まずはこの新しいNISAのすごいポイントを3つ押さえておきましょう。

  • ポイント1】2種類の投資枠を同時に使える
    新NISAには、コツコツ積立に適した「つみたて投資枠(年間120万円)」と、個別株や多様な投資信託に挑戦できる「成長投資枠(年間240万円)」の2つがあります。この2つの枠は併用できるため、年間で最大360万円もの非課税投資が可能です。
  • ポイント2】非課税で保有できる上限額が1,800万円に
    生涯にわたって非課税で保有できる上限額は1,800万円と非常に大きく設定されています。この枠内であれば、投資で得た利益に税金がかかりません。なお、1,800万円の生涯非課税枠のうち、成長投資枠として利用できる上限額は1,200万円までと定められています。
  • ポイント3】売却しても非課税枠が翌年以降に復活する
    新NISAの最大の特長の一つが、この「非課税枠の再利用」です。例えば、NISA口座で保有している商品を売却した場合、その商品の簿価(取得価額)分の非課税枠が、翌年以降に復活します。これにより、ライフイベントに合わせて柔軟に資金を使いながら、長期的な資産形成を続けることが可能になりました。

新NISAの制度概要

NISA制度概要

NISAを詳しく知りたい人はこちら

NISA口座開設の現状とトレンド – みんなはどんな選択をしている?

NISA制度が新しくなり、ますます注目度が高まっています。まずは、現在のNISA口座開設を取り巻く一般的な状況や、最近のトレンドについて見ていきましょう。これらを知ることで、証券会社選びの重要性がより明確になるはずです。

NISA口座の利用者数は、制度の恒久化や非課税投資枠の拡大を受けて、増加傾向にあるという声が多く聞かれます。特に、将来の資産形成への関心が高い若い世代を中心に、NISAを活用しようという動きが活発になっているようです。

NISA口座を開設する金融機関としては、大きく分けて「ネット証券」と「対面証券(店舗を持つ証券会社など)」があります。最近の選択傾向としては、手数料の安さやオンラインでの手続きの手軽さからネット証券を選ぶ方が増えている一方で、投資経験が少ないため専門家からの手厚いサポートを求めて対面証券を選ぶ方も依然としていらっしゃいます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合わせて選択することが大切です。

そして、なぜ「最初の証券会社選び」がこれほど重要なのでしょうか。それは、NISA口座は原則として一人一つの金融機関でしか開設できないというルールがあるためです。もちろん、年に一度、金融機関を変更することは可能ですが、それには所定の手続きが必要で、手間や時間がかかる場合もあります。また、その年に既にNISA枠で投資を行っている場合は、その年はもう金融機関を変更できないといった制約もあります。だからこそ、できる限り最初の選択で、長期的に付き合える証券会社を見つけることが、将来の資産運用において非常に大きな意味を持つのです。

あなたはどのタイプ?NISA証券会社選びを左右する「4つの判断軸」

NISA口座を開設する証券会社を選ぶ際に、何を最も重視するかは人それぞれです。ここでは、多くの人が判断基準とする代表的な4つの軸をご紹介します。ご自身がどの軸を最も大切にしたいか、じっくりと考えながら読み進めてみてください。この軸を明確にすることが、あなたにぴったりの証券会社を見つける第一歩となります。

まず一つ目は、「手数料の安さ」を重視するタイプです。投資にかかるコストは、長期的に見ればリターンに影響を与えるため、とにかく運用コストを抑え、効率的に資産を増やしたいと考える方は、この軸を最優先にするでしょう。

二つ目は、「取扱商品の豊富さ」を重視するタイプです。投資信託だけでなく、国内外の株式やETFなど、幅広い選択肢の中から、ご自身の投資戦略に合った商品を選びたいと考える方は、この軸が重要になります。

三つ目は、「サポートの手厚さ」を重視するタイプです。投資が全く初めてで不安が大きい方や、専門家のアドバイスを受けながらじっくりと進めたいと考える方は、この軸を重視する傾向にあります。

そして四つ目は、「取引ツール・アプリの使いやすさ」を重視するタイプです。普段からスマートフォンをよく利用し、NISAの取引もスマホで手軽に、ストレスなく行いたいと考える方は、この軸が選択の決め手になるかもしれません。

これらの判断軸は、どれか一つだけが絶対に正しいというわけではありません。複数の軸をバランス良く考慮することも大切ですし、ご自身のライフステージや投資経験によって、重視するポイントが変わってくることもあります。まずは、現時点でのご自身の中で、どのポイントの優先順位が高いのかを明確にしてみましょう。

【タイプ別】あなたにピッタリなNISA証券会社の傾向と賢い選び方

それでは、先ほどご紹介した「4つの判断軸」に基づいて、それぞれのタイプの方にどのような特徴を持つ証券会社が向いているのか、その「傾向」と選び方のポイントを具体的に解説していきます。これは特定の証券会社を名指しで推奨するものではなく、あくまで一般的な傾向として、あなたの証券会社選びの参考にしてください。

① とにかくコストを抑えたい!「手数料の安さ」重視タイプにおすすめの証券会社の傾向

運用にかかるコストは、長期的に見るとリターンに大きな影響を与えます。特に「手数料の安さ」を最優先に考えるあなたは、以下の点に注目して証券会社を選ぶと良いでしょう。このタイプの方がNISA口座で特に注目すべき手数料は、成長投資枠で個別株取引をする場合の国内株式の売買手数料や、投資信託を保有している間ずっとかかり続ける信託報酬(運用管理費用)です。

現在、多くのネット証券では、NISA口座における国内株式売買手数料を無料としているところが主流となっています。これは、コストを抑えたい方にとっては非常に大きなメリットと言えるでしょう。また、投資信託の信託報酬についても、低コストで運用できるインデックスファンドを中心に、ネット証券の方が幅広い選択肢を提供している傾向にあります。

したがって、「手数料の安さ」を重視するタイプの方には、総じてネット証券が有力な選択肢となる傾向があります。ただし、注意点として、単に「手数料が安い」という表面的な情報だけで選ぶのではなく、その安さが適用される条件(例えば、NISA口座での取引に限るのか、特定の金融商品や取引金額のみが対象なのかなど)をしっかりと確認することが大切です。また、他のサービス内容(例えば、取扱商品が極端に少ない、あるいはサポート体制が手薄いなど)とのバランスも考慮し、総合的に判断することが後悔しないためのポイントです。

② いろいろな商品に投資したい!「取扱商品の豊富さ」重視タイプにおすすめの証券会社の傾向

NISAで投資できる商品は多岐にわたります。特定の国や資産クラスにこだわることなく、幅広い選択肢の中からご自身の投資戦略にぴったり合った商品を選びたい、そんな「取扱商品の豊富さ」を重視するあなたは、以下の点に注目してみましょう。

このタイプの方が特にチェックすべきなのは、投資信託の取扱本数と、その種類の多様性です。長期的な資産形成の王道とも言えるインデックスファンドだけでなく、市場平均を上回るリターンを目指すアクティブファンド、あるいは特定のテーマ(例えば、AI関連や環境関連など)に特化して投資するファンドなど、ご自身の興味や考え方に合った多様な選択肢があるかを確認しましょう。また、「成長投資枠」で投資可能な外国株式の取扱国や銘柄数も重要な比較ポイントとなります。特に、人気の米国株だけでなく、将来的な成長が期待される新興国の株式にも投資してみたいと考えている場合は、その取り扱いがあるか、また、取引にかかる手数料や為替手数料なども事前に確認が必要です。さらに、一部の投資家にとっては、IPO(新規公開株)の取り扱い実績も、証券会社を選ぶ上での魅力的な要素となるでしょう。

取扱商品が豊富な傾向にあるのは、やはり大手ネット証券や、総合的な金融サービスを提供する大手証券会社(対面証券を含む)です。これらの証券会社は、企業としての体力やシステム開発力があるため、多様な商品ラインナップを揃えやすいと言えます。ただし、注意点としては、単に商品数が多いから良いというわけではないということです。その中からご自身に本当に合った、質の高い商品を見極めるための知識や情報収集力も求められます。また、ニッチな商品やテーマ型のファンドの中には、リスクが高いものも含まれるため、特に投資初心者の方は、商品の内容を十分に理解した上で慎重に判断することが大切です。

③ 初心者でも安心!「サポートの手厚さ」重視タイプにおすすめの証券会社の傾向

「NISAを始めたいけど、投資は全くの初めてで不安だらけ…」「分からないことがあったら、すぐに誰かに相談して解決したい」そんな「サポートの手厚さ」を重視するあなたには、以下のような特徴を持つ証券会社が向いている傾向があります。安心してNISAをスタートし、継続していくためには、信頼できるサポート体制が不可欠です。

このタイプの方が注目すべきは、まず問い合わせ窓口の充実度です。電話やチャット、メールといった複数の方法でサポートが受けられるか、その対応時間(例えば、平日の日中だけでなく、夜間や土日も対応しているかなど)はどうか、そして実際に問い合わせた際の対応の質(説明が丁寧で分かりやすいか、親身になって相談に乗ってくれるかなど)が重要な比較ポイントになります。また、投資初心者向けの学習コンテンツ(例えば、NISA制度の基本的な仕組みを解説したウェブサイト上の記事や動画、投資の基礎知識を学べるオンラインセミナー、よくある質問をまとめたQ&Aページなど)が豊富に用意されているかもチェックしておきたいところです。

特に手厚いサポートを期待するのであれば、店舗での対面相談が可能な証券会社や銀行も有力な選択肢に入ってきます。専門のスタッフに直接疑問点を質問したり、ご自身のライフプランや資産状況に合わせたアドバイスを受けたりできるのは、大きな安心材料となるでしょう。ただし、一般的に対面でのサポートが充実している金融機関は、ネット証券と比較して各種手数料がやや高めに設定されている場合がある点には留意が必要です。近年では、一部のネット証券でも、コールセンターの対応品質向上に力を入れていたり、オンラインでの個別相談サービスを提供したりしているところもありますので、先入観を持たずに、各社のサポート内容を比較検討してみることをおすすめします。

④ スマホで手軽に取引したい!「取引ツール・アプリの使いやすさ」重視タイプにおすすめの証券会社の傾向

「普段からスマートフォンをよく使うので、NISAの取引もできるだけスマホで手軽に完結させたい」「複雑な操作は苦手なので、直感的に使える分かりやすいツールがいい」そんな「取引ツール・アプリの使いやすさ」を重視するあなたには、以下のような特徴を持つ証券会社がおすすめです。快適な取引環境は、投資を継続する上でのモチベーションにも繋がります。

このタイプの方がチェックすべきは、まず何と言ってもスマートフォン向け取引アプリの操作性です。アプリの画面が見やすいか、情報が整理されていて分かりやすいか、株価チャートは見やすいか、そして最も重要な買い注文や売り注文といった操作が直感的で迷わずに行えるか、といった点は非常に重要です。また、ご自身の資産状況やポートフォリオの確認のしやすさ、あるいは経済指標の発表や株価のアラートなどを知らせてくれるプッシュ通知機能の充実度なども比較ポイントになります。パソコン向けの取引ツールについても同様に、特に投資初心者の方でも扱いやすい、シンプルで分かりやすいインターフェースであるかを確認しましょう。

取引ツールやアプリの使いやすさに定評があるのは、やはりUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)デザインに力を入れているネット証券が多い傾向にあります。これらの証券会社は、激しい顧客獲得競争の中で、いかにユーザーがストレスなく、快適に取引してもらえるかを常に追求し、ツールの改善を重ねています。ただし、注意点としては、ツールの使いやすさは個人の感覚によるところも大きいため、実際に使ってみないと分からない部分もあるということです。可能であれば、口座開設前にデモ口座を利用して操作感を試してみたり、アプリストアのレビューや、実際にそのツールを使っている人の紹介動画などを参考にしたりすると、ご自身に合っているかどうかをある程度把握できるでしょう。

出典: 楽天証券(左「マーケットスピード II 」、中央「iSPEED」、右「iGrow」)

【2025年7月最新】主要ネット証券5社を徹底比較!あなたに合うのはどこ?

ここまで解説してきた4つのタイプを踏まえ、特に人気が高く競争も激しい主要ネット証券5社を具体的なデータで比較してみましょう。あなたの重視するポイントと照らし合わせながら、最適なパートナーを見つけてください。

▼主要ネット証券5社 NISA口座比較表

証券会社NISA国内株式
手数料
NISA米国株式
手数料
NISA取扱投信本数
つみたて投資枠/成長投資枠
クレカ積立
(ポイント還元率)
主要連携ポイント
SBI証券
SBI証券
無料無料280/1,420三井住友カード
(~3.0%)
Vポイント、dポイント、Pontaポイントなど
楽天証券
楽天証券
無料無料270/1,373楽天カード
(0.5%~2.0%)
楽天ポイント
松井証券
松井証券
無料無料273/1,192JCBカード
(0.5%~1.0%)
Oki Dokiポイント、松井証券ポイント
マネックス証券
マネックス証券
無料無料266/1,256dカード
(0.2%~3.1%)
dポイント、マネックスポイント
三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ eスマート証券
無料無料259/1,177三菱UFJカード
(0.5%~1.0%)
グローバルポイント、Pontaポイント
Money Cycle編集部作成(2025年7月1日時点)

※上記は2025年7月1日時点の情報です。手数料はNISA口座での取引を対象としています。ポイント還元率には条件がある場合があります。最新情報は必ず各社公式サイトをご確認ください。

各社の強みをワンポイント解説

SBI証券:総合力No.1!迷ったらまずココ
三井住友カードでのクレカ積立のポイント還元率の高さが魅力。取扱商品数も豊富で、あらゆるニーズに応えられる総合力の高さから、多くの投資家に選ばれています。

楽天証券:楽天経済圏ユーザーに断然おトク
楽天カードでのクレカ積立や、貯まった楽天ポイントでの投資など、楽天経済圏をフル活用できるのが最大の強み。楽天銀行との連携(マネーブリッジ)も便利です。

松井証券:サポート体制とツールの分かりやすさに定評
創業100年以上の歴史を持つ老舗ながら、顧客サポートの質の高さや、初心者にも分かりやすい取引ツールに定評があります。安心して始めたい方に適しています。

マネックス証券:米国株と独自分析ツールに強み
米国株の取扱銘柄数が非常に多く、こだわりの銘柄分析ツール「銘柄スカウター」は多くの投資家から高い評価を得ています。情報収集を重視する方におすすめです。

三菱UFJ eスマート証券(旧カブコム証券):MUFGの総合力
三菱UFJ eスマート証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券として、安定した経営基盤と充実したサービスが魅力です。特に、業界でも評価の高い自動売買機能や、グループ力を活かした幅広い金融商品の提供は、多くの投資家から支持を得ています。

NISA口座選びの最新トレンド – こんなサービスも要チェック!

従来のNISA口座選びの比較軸に加えて、近年、投資家のニーズの多様化に伴い、注目度が高まっている新しいトレンドやサービスも存在します。これらをチェックすることで、さらにあなたに合った、より満足度の高い証券会社が見つかるかもしれません。

一つは、ポイントプログラムの充実度です。特に、投資信託などをクレジットカードで積み立てる(いわゆる「クレカ積立」)際に付与されるポイントは、多くの証券会社が顧客獲得のために力を入れているサービスの一つです。毎月の積立額に応じて、利用しているクレジットカードのポイントが貯まるため、現金で積み立てるよりも実質的にお得になる可能性があります。ポイント還元率や、積立に利用できるクレジットカードの種類、ポイント付与の上限額などが各社で異なりますので、比較してみましょう。また、株式取引の回数や金額、あるいは投資信託の保有残高に応じて、その証券会社独自のポイントが付与されるプログラムも存在します。貯まったポイントを再投資に回したり、他のサービスに利用したりできるのは大きな魅力です。

クレジットカード積立投資について詳しく知りたい方はこちら

二つ目は、独自の質の高い情報提供サービスです。各証券会社が提供するアナリストによるマーケットレポートや個別銘柄の分析レポートの質、あるいはAI(人工知能)を活用したポートフォリオ提案ツール、投資判断をサポートするために独自開発された分析ツールなども、投資の参考にできる有益な情報源となり得ます。特に投資判断に迷うことが多い初心者の方にとっては、こういった情報提供サービスが充実していると心強いでしょう。

三つ目として、他の金融サービスとの連携も挙げられます。例えば、同じ金融グループの銀行口座やiDeCo(個人型確定拠出年金)口座などを持っている場合に、NISA口座との間で資金移動がスムーズに行えたり、連携による優遇サービス(金利の上乗せや手数料の割引など)が受けられたりすることもあります。普段よく利用している金融機関グループがある場合は、そういったグループ内での連携サービスの有無も確認してみると良いでしょう。

これらの最新トレンドは、特に「手数料の安さ」だけでなく、「プラスαの価値」を求める方や、「より効率的に、より便利に資産形成を進めたい」と考える方にとって、魅力的な選択基準となる可能性があります。

タイプ別診断だけじゃない!あなたに最適な証券会社を見つけるための最終チェックリスト

ここまで、NISA口座を開設する証券会社を選ぶ上での判断軸や、タイプ別の傾向、そして最新のトレンドについて解説してきました。しかし、最終的にどの証券会社があなたにとって本当に最適なのかは、やはりご自身の状況や考え方によって大きく異なります。そこで、これまでの情報を踏まえ、最終的にご自身で判断するためのチェックポイントをいくつかご紹介します。これらの問いに答えてみることで、重視すべきポイントがより明確になるはずです。

まず、あなたの現在の投資経験はどの程度ですか?もし投資が全く初めてで、何から手をつけて良いか分からないという状況であれば、手厚いサポート体制や、初心者向けの分かりやすい情報提供が充実している証券会社が良いかもしれません。

次に、毎月、あるいは年間で、どのくらいの金額をNISAでの投資に回せそうですか?少額からコツコツと積立投資を始めたいのか、あるいはある程度まとまった金額で積極的に運用したいのかによって、手数料体系の重要度や、選ぶべき取扱商品の幅も変わってきます。

また、NISAでの資産運用に、どのくらいの手間や時間をかけられますか?毎日取引ツールを細かくチェックして分析したいという方もいれば、できるだけ手間をかけずに、最初に設定したらあとは自動で積立を続けたいという方もいるでしょう。ご自身の希望する運用スタイルによっても、最適な取引ツールやサービスは異なります。

そして、将来的にどのような資産形成を目指していますか?例えば、5年後、10年後の短期的な目標のための資金作りなのか、あるいは20年後、30年後といった長期的な老後資金作りなのか、その目的によっても、選ぶべき金融商品やリスクの取り方に関する視点が変わってくるでしょう。

これらの問いにご自身でじっくりと向き合い、答えてみることで、数ある証券会社の中から、あなたが本当に重視すべきポイントがより明確になるはずです。場合によっては、複数のタイプの特徴をバランス良く併せ持つ証券会社が理想的かもしれませんし、ご自身の優先順位に合わせて、いくつかのポイントについては妥協することも必要になるかもしれません。

NISAを始める前の最終確認!注意点と口座開設3ステップ

後悔しないために!知っておきたい3つの注意点・デメリット

NISAは非常に優れた制度ですが、投資である以上、知っておくべき注意点も存在します。メリットだけでなく、デメリットも理解した上で始めましょう。

  1. 元本保証ではない
    NISAで購入する金融商品は、銀行預金とは異なり元本が保証されていません。市場の変動によっては、投資した金額を下回る(元本割れ)可能性があります。
  2. 他の口座との損益通算・繰越控除ができない
    NISA口座で損失が出ても、課税口座(特定口座や一般口座)で得た利益と相殺(損益通算)することはできません。また、損失を翌年以降に繰り越すこと(繰越控除)も不可能です。
  3. 金融機関の変更は年に1度だけ
    NISA口座を開設する金融機関は、原則として年に1度しか変更できません。手続きもやや煩雑なため、できるだけ長く付き合える証券会社を最初によく考えて選ぶことが重要です。

初心者でも簡単!口座開設の具体的な3ステップ

自分に合う証券会社が見つかったら、いよいよ口座開設です。手続きはスマートフォン一つで完結することが多く、思ったよりも簡単です。

STEP

金融機関を選び、公式サイトから申し込む

まずは決めた証券会社の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンから申し込み手続きを開始します。メールアドレスの登録などから始まります。

STEP

本人確認書類をアップロードする

運転免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類と、マイナンバーが確認できる書類を、スマホのカメラで撮影してアップロードします。画面の指示に従えば迷うことはありません。

STEP

審査完了後、初期設定と入金を行う

数日間の審査が終わると、ログインIDとパスワードが届きます。サイトにログインして初期設定を済ませ、投資資金を入金すれば、いつでもNISAをスタートできます。

NISAに関するよくある質問(FAQ)

NISAは銀行と証券会社、どちらで始めるのがおすすめですか?

取扱商品の豊富さや手数料の安さを重視するならネット証券、対面での手厚いサポートを求めるなら銀行や対面証券が選択肢になります。長期的なリターンを最大化したい、より多くの選択肢から選びたいという方には、一般的にネット証券がおすすめです。

iDeCo(イデコ)との違いは何ですか?

NISAはいつでも引き出し可能な自由度の高い制度ですが、iDeCoは原則60歳まで引き出せない老後資金に特化した制度です。iDeCoは掛金が全額所得控除になるという税制メリットがあります。両者は目的が異なるため、併用するのが理想的です。

NISAで人気の投資信託は何ですか?

全世界の株式に分散投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、米国の代表的な企業500社に投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などが、信託報酬(手数料)が非常に低く、長期的な資産形成の王道として絶大な人気を誇っています。

途中でNISA口座からお金を引き出すことはできますか?

はい、いつでも売却して現金化することが可能です。ただし、売却した分の非課税投資枠が再利用できるようになるのは、翌年以降となりますのでご注意ください。

夫(妻)の扶養に入っていますが、NISAは始められますか?

はい、扶養に入っている主婦(主夫)の方でも、ご自身の名義でNISA口座を開設し、投資を始めることができます。ご自身のペースで将来に向けた資産づくりが可能です。

まとめ:自分のタイプを理解して、後悔しないNISA証券会社を選ぼう!

みんながどこでNISAを始めているかも気になるところですが、最も大切なのは、あなた自身の投資スタイルや価値観に、そして将来の目標に、本当に合った証券会社を選ぶことです。この記事でご紹介した「手数料の安さ」「取扱商品の豊富さ」「サポートの手厚さ」「取引ツールの使いやすさ」といった4つの主要な判断軸や、それぞれのタイプ別の傾向、そして最新のトレンド情報を参考にして、ぜひご自身にとってベストなNISA証券会社を見つけてください。

後悔しない証券会社選びは、NISAで楽しく、そして賢く資産形成を続けていくための、非常に重要な第一歩です。この記事が、その大切な一歩を踏み出すためのお手伝いになれば幸いです。より具体的な証券会社の情報や、お得なキャンペーンについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。

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※本記事の内容は、執筆時2025年7月のものです。最新情報は各機関や企業の公式サイトをご確認ください。

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