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【危険】NISAでやってはいけない投資信託の選び方。初心者が陥る5つのワナ

NISAを始めて、いざ投資信託を選ぼうとした時、その膨大な数に圧倒されていませんか?

「たくさんありすぎて、どれがいいのか分からない…」 「とりあえず、名前を聞いたことがあるものや、人気そうなものを選んでおけばいいかな?」

NISAを始めた多くの人が、最初の関門である「どの投資信託を買うか?」でつまずきます。しかし、この最初の選択を「とりあえず」で済ませてしまうことこそ、将来の資産に大きな差を生む、最も危険な行為なのです。

なぜなら、投資信託の中には、知らずに選ぶと手数料でリターンが削られてしまったり、実はリスクが高すぎたりする「負けやすい商品」が紛れているからです。

この記事を読めば、NISAで資産を着実に増やすために「避けるべき投資信託の選び方」が明確になり、多くの初心者が陥ってしまう5つのワナを確実に回避できるようになります。

CONTENTS

ワナ①:「手数料(信託報酬)が高い」ファンドを気にせず選んでしまう

投資信託を選ぶ上で、最も重要と言っても過言ではないのが「信託報酬」という手数料です。これは、投資信託を保有している間、資産の中から毎日差し引かれ続けるコストです。

「たった1%程度でしょう?」と侮ってはいけません。このわずかな差が、30年という長い期間で見ると、驚くほどの差を生み出します。

例えば、100万円を元手に、年率5%で30年間運用できたとしましょう。信託報酬が年率0.5%のファンドAと、年率1.5%のファンドBでは、最終的な資産額に約940,000円もの差が生まれる計算になります。これは、あなたが受け取るはずだったリターンが、知らず知らずのうちに手数料として消えてしまったことを意味します。特に銀行の窓口などで勧められる商品には、この信託報酬が高めに設定されていることがあるため、注意が必要です。

【避けるには?】
資産形成の土台となる投資信託の信託報酬は、年率0.5%以下を一つの目安にしましょう。長期投資の成功は、コストをいかに低く抑えるかにかかっています。

信託報酬の差が30年後の資産に与える影響(元本100万円、年率5%で運用した場合の、信託報酬0.5%と1.5%の資産推移を比較)

信託報酬の差が30年後の資産に与える影響

ワナ②:流行りの「テーマ型・AI関連」ファンドにすぐ飛びついてしまう

「AI革命」「次世代ヘルスケア」「脱炭素」――。ニュースで話題の、こうした魅力的な言葉を冠した「テーマ型ファンド」は、一見すると大きなリターンが期待できそうに見えます。しかし、初心者が最初に手を出すには危険なワナが潜んでいます。

テーマ型ファンドは、特定の分野に集中投資するため、投資先が数十カ国、数千社に分散されているインデックスファンドに比べてリスクが非常に高くなります。また、専門的な調査が必要になるため信託報酬も割高な傾向にあり、何より、そのテーマの流行が終わると大きく値下がりしてしまう可能性があります。

【避けるには?】
NISAでの資産形成の基本は、特定のテーマに賭ける一点集中ではなく、広く分散された投資で世界経済全体の成長に乗ることです。まずは全世界株式米国株式(S&P500)といった王道のインデックスファンドで資産の土台を築きましょう。

ワナ③:「毎月分配型」ファンドを“お小遣い”と勘違いしてしまう

毎月決まった日に分配金が支払われる「毎月分配型ファンド」は、定期的にお金がもらえるため、まるでお得なお小遣いのように感じられるかもしれません。しかし、これも長期的な資産形成においては避けるべきワナの一つです。

なぜなら、その分配金の原資が、運用で得た利益ではなく、あなたが投資した元本の一部を切り崩して支払われている「特別分配金(タコ足配当)」であるケースが多いからです。元本を取り崩してしまっては、資産が雪だるま式に増えていく「複利の効果」を最大限に活かすことができません。

【避けるには?】
NISAでの資産形成の基本は、利益を再投資して複利効果を狙うことです。分配金が支払われない、あるいは年に1回程度に抑えられている「資産成長型」のファンドを選びましょう。

ワナ④:「バランス型」ファンドなら安心、と中身をよく見ずに選んでしまう

株式や債券、不動産(REIT)など、複数の資産に自動で分散投資してくれる「バランス型ファンド」は、一本で分散が完了するため、初心者にとって魅力的に映ります。しかし、「バランス」という言葉だけで安心してしまうのは危険です。

バランス型ファンドは、様々な資産を組み合わせている分、信託報酬が割高に設定されている商品が多くあります。また、その資産配分(株式と債券の比率など)が、ご自身の年齢やリスク許容度に合っていない可能性もあります。

【避けるには?】
まずは、低コストな株式100%のインデックスファンドを資産形成のコア(核)に据えることを検討しましょう。その上で、もし債券など他の資産を組み合わせたい場合は、個別のファンドを自分で組み合わせる方が、コストを安く抑えられ、より自分に合った資産配分を実現できます。

ワナ⑤:「ランキング上位」という理由だけで安易に決めてしまう

ネット証券のサイトを見ると、必ずと言っていいほど目にする「投資信託ランキング」。これを参考にする方も多いでしょう。しかし、ランキングを鵜呑みにするのは非常に危険なワナです。

なぜなら、多くのランキングは、「今、多くの資金が流入しているか」という短期的な人気投票の結果に過ぎないからです。そこには、ワナ②で解説したような、一時的に流行しているテーマ型ファンドが上位にランクインしていることがよくあります。初心者がこうしたランキングだけを頼りに投資判断をしてしまうと、高値掴みをしてしまうリスクがあるのです。

【避けるには?】
ランキングを参考にすること自体が悪いわけではありません。重要なのは、「どのランキングを見るか」です。注目すべきは、短期的な資金流入額ランキングではなく、長期間にわたって安定的に資金を集め続け、資産総額が大きく成長しているかどうかです。資産総額の大きさは、それだけ多くの投資家から長年にわたり信頼され、支持されてきた証と言えます。

【結論】失敗を避ける近道は、王道の「定番ファンド」から知ること

ここまで、NISAで投資信託を選ぶ際に初心者が陥りがちな5つのワナを解説してきました。

これらのワナを避けるための共通点は、「手数料が安く」「広く分散され」「長期的な実績がある」という、資産形成の王道を歩むファンドを選ぶことです。

「では、具体的にどのファンドがその条件を満たしているの?」 「多くの経験豊富な投資家は、実際に何を選んでいるの?」

その答えは、まさに長年にわたって多くの投資家から支持され、純資産総額を着実に増やし続けている人気の「定番ファンド」の中にあります。

失敗しない投資信託選びの最も確実な第一歩は、まず、どのようなファンドが多くの人に選ばれ続けているのか、その理由を知ることから始めることです。以下のランキング記事で、王道の定番ファンドを確認し、あなたが危険なワナを避けるための確かな知識を身につけましょう。

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※本記事の内容は、執筆時2025年8月のものです。最新情報は各機関や企業の公式サイトをご確認ください。

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