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「毎月のNISA積立、銀行引き落としのままでいいのかな?」 「クレカ積立がお得って聞くけど、どのカードと証券会社の組み合わせがベストなの?」
2024年から始まった新NISAを機に、多くの人が積立投資を始めています。その支払方法として今、最も注目されているのが「クレジットカード積立(クレカ積立)」です。銀行口座からの自動引き落としと違い、クレカ積立なら投資をしながらポイントが貯まるという、まさに一石二鳥のメリットがあります。
しかし、その組み合わせは多種多様。「どの証券会社で、どのカードを使うか」によって、受けられるポイント還元の恩恵は大きく変わってきます。
この記事では、主要なネット証券とクレジットカードの組み合わせを徹底比較。単なる還元率の高さだけでなく、あなたの「ポイント経済圏」やライフスタイルに合わせた最適な一枚を見つけるための具体的な選び方を解説します。この記事を読めば、面倒な入金手続きから解放され、毎月の積立投資がもっとお得で、もっと楽しくなるはずです。
ハナコなぜ投資信託の積立をクレジットカードで行うのが良いのですか?



主に3つの理由があります。①積立額に応じてポイントが貯まり、実質的な利回り向上に繋がること、②毎月の入金手続きが不要になり投資の継続性が高まること、③支出と投資の管理をカード明細で一元化できることです。
クレカ積立がこれほどまでに注目されるのには、単に「ポイントが貯まるから」だけではない、資産形成を続ける上での本質的なメリットが存在します。
最大の魅力は、やはり積立額に応じたポイント還元です。例えば、毎月50,000円を還元率1.0%のカードで積み立てれば、年間で6,000ポイント(6,000円相当)が貯まります。これは、投資の運用リターンとは別に得られる、いわば「確定利益」のようなもの。長期的に見れば、この差は決して無視できません。貯まったポイントを再投資に回せば、複利効果でさらに資産を増やすことも可能です。
クレカ積立による累計獲得ポイント(例)
還元率1.0%なら、20年間で120,000円相当のポイントが貯まります。
| 還元率 | 1年 | 10年 | 20年 |
|---|---|---|---|
| 0.5% | 3,000pt | 30,000pt | 60,000pt |
| 1.0% | 6,000pt | 60,000pt | 120,000pt |
資産形成で最も重要なのは「継続すること」ですが、意外と面倒なのが毎月の入金作業です。「銀行口座から証券口座へ資金を移すのを忘れて、積立が実行されなかった…」という経験がある方もいるかもしれません。
クレカ積立なら、一度設定してしまえば、毎月自動的にカード決済で積立が実行されます。この「投資の自動化」は、忙しい現代人にとって、投資を無理なく、そして確実に継続させてくれる強力な仕組みなのです。
日々の支出も、投資の積立も、すべて一枚のクレジットカードに集約すれば、毎月の利用明細を見るだけで家計全体の支出を把握できます。家計簿アプリとの連携もスムーズで、資産管理の手間を大幅に削減できるというメリットもあります。



クレカ積立、どの証券会社とクレジットカードの組み合わせが一番お得ですか?



一概に「これが一番」とは言えません。SBI証券なら三井住友カード、楽天証券なら楽天カード、マネックス証券ならdカードなど、提携関係があります。ご自身のメイン証券会社や、貯めているポイント(Vポイント、楽天ポイント、dポイントなど)に合わせて選ぶのが基本です。
選び方の軸が分かったところで、いよいよ具体的なカードと証券会社の組み合わせを見ていきましょう。まずは主要な組み合わせのスペックを一覧で比較します。
主要ネット証券のクレカ積立対応状況(2025年6月時点)
ご自身が利用している、または利用したい証券会社を軸に比較しましょう。
| 証券会社 | クレカ積立おすすめ クレジットカード | 年会費(税込) | 基本還元率 | クレカ積立還元率 | 貯まるポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード ゴールド(NL)![]() ![]() | 5,500円 (※2) | 0.5% | 最大1.0% (※3) | Vポイント |
| 楽天証券 | 楽天ゴールドカード![]() ![]() | 2,200円 | 1% | 0.75~1.0% (※1) | 楽天ポイント |
| マネックス証券 | dカード![]() ![]() | 永年無料 | 1% | 0.73~1.1% (※4) | dポイント |
| 三菱UFJ eスマート証券 (旧auカブコム証券) | 三菱UFJカード![]() ![]() | 永年無料 | 0.5% | 0.5% | Pontaポイント |
| 松井証券 | JCBゴールド![]() ![]() | 11,000円 (※5) | 0.5% | 0.5~1.0% (※6) | Oki Dokiポイント |
| 大和コネクト証券 | SAISON GOLD Premium![]() ![]() | 11,000円 (※7) | 0.5% | 0.5% (※8) | 永久不滅ポイント |
| tsumiki証券 | エポスゴールドカード![]() ![]() | 5,000円 (※9) | 0.5% | 0.1~0.5% (※10) | エポスポイント |
※1:最大値は代行手数料年率0.4%(税込)未満の銘柄の場合
※2:年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料。年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※3:特典を受けるには一定の条件がございますので、三井住友カードのHPをご確認ください。
※4:5万円以下 100円につき1ポイント、さらに1,000円ごとに1ポイントがたまります。5万円超~7万円以下 1,000円ごとに6ポイントがたまります。7万円超~10万円以下 1,000円ごとに2ポイントがたまります。dカードでショッピングでたまるポイント(利用額100円税込につき1ポイント)は進呈対象外です。
※5:初年度年会費無料
※6:対象カードを月5万円以上利用 最大1.0%。対象カードを月5万円未満利用 最大0.5%。
※7:年間100万円以上ショッピング利用で翌年以降年会費が永年無料
※8:クレカ積立利用分は、SAISON GOLD Premiumの年間利用金額に積算されません。
※9:年間50万円以上の利用で翌年以降の年会費が無料
※10:毎年積み立てている方に0.1%ずつプラスされます。年2回以上積み立てされた方が対象となります。1年以上積み立てがない年の翌年は0.1%に戻ります。
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業界最大手のネット証券であるSBI証券では、三井住友カードを使ったクレカ積立が可能です。貯まるVポイントは使い勝手も良く、カードの選択肢が豊富なため、ご自身のライフスタイルに合わせやすいのが特徴です。
その代表格である三井住友カード ゴールド(NL)の最大の魅力は、年間100万円以上利用すると、翌年以降の年会費5,500円(税込)が永年無料(※1)になる点です(通称「100万円修行」)。そして、この条件を達成すれば、クレカ積立の還元率は最大1.0%と高水準を維持できます。一度条件をクリアしてしまえば、年会費無料で1.0%の高還元を受け続けられる、非常に強力なカードです。
積立投資分は年間利用金額の集計対象外となる点に注意が必要です
対象のコンビニや飲食店でのタッチ決済でポイント還元率が大幅にアップする特典もあり、日常使いでもポイントを貯めやすいため、「100万円修行」のハードルも見た目より低いかもしれません。
三井住友カード ゴールド(NL)の還元率変動表
| カード入会年度 | 利用条件(※2) | クレカ積立還元率 |
|---|---|---|
| 初年度 | なし | 1.00% |
| 2年目以降 | 前年に年間100万円以上 | 1.00% |
| 前年に年間10万円以上 | 0.75% | |
| 前年に年間10万円未満 | 0.00% |
仮に1%のクレカ積立還元率が適用された場合、毎月10万円の投資信託を積み立てると、年間120万円の1%で12,000ポイントが貯まります。前年に年間10万円の利用にとどまり、0.75%のクレカ積立還元率でも9,000ポイントが貯まります。
年会費永年無料で気軽に始めたいなら三井住友カード(NL)、より高い還元率と豪華な特典を求めるなら三井住友カード プラチナプリファードも存在します。ご自身の決済額や求めるサービスレベルに合わせて選べるのが、この組み合わせの強みです。
| 年会費(税込) | 利用条件(※2) | 積立投資還元率 | |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 前年に年間10万円以上 | 0.50% |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | なし | 1.00% |
| 前年に年間300万円以上 | +1.00% | ||
| 前年に年間500万円以上 | +2.00% |
※1:年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※2:積立投資分は年間利用金額に加算されません。


楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループのサービスを頻繁に利用する「楽天経済圏」の住人にとって、楽天証券と楽天カードの組み合わせは、まさに鉄板の選択肢と言えるでしょう。
その中でも、クレカ積立の観点から特に注目したいのが楽天ゴールドカードです。年会費は2,200円(税込)かかりますが、楽天証券でのクレカ積立で積立額に対して0.75%の楽天ポイントが還元されます(一部低コストファンドは還元率が異なる場合あり)。例えば、毎月100,000円を積み立てれば年間9,000ポイントが貯まるため、年会費を差し引いても十分なメリットを享受できます。
楽天カードには複数の選択肢がありますが、クレカ積立の還元ポイントと年会費のバランスを見ると、多くの方にとってこの楽天ゴールドカードが最もコストパフォーマンスの良い選択肢となるでしょう。以下の比較を見ても、その優位性が分かります。
楽天カード4種比較表(毎月100,000万円積み立てた場合)
| クレカ積立還元率 | 還元ポイント数[A](※) | 年会費(税込)[B] | A-B | |
|---|---|---|---|---|
| 楽天カード | 0.5% | 6,000ポイント | 永年無料 | +6,000ポイント |
| 楽天ゴールドカード | 0.75% | 9,000ポイント | 2,200円 | +6,800ポイント |
| 楽天プレミアムカード | 1% | 12,000ポイント | 11,000円 | +1,000ポイント |
| 楽天ブラックカード | 2% | 24,000ポイント | 33,000円 | -9,000ポイント |
※毎月10万円(年間120万円)積み立てた場合
もちろん、プライオリティ・パスなどの特典を重視するならプレミアムカード、とにかくコストをかけたくないなら年会費無料の楽天カードという選択もあり、ご自身のライフスタイルに合わせて総合的に判断することが重要です。


NTTドコモのユーザーや、dポイントを積極的に貯めている方におすすめなのが、マネックス証券とdカードの組み合わせです。
dカードは年会費永年無料でありながら、マネックス証券でのクレカ積立で最大1.1%という高いdポイント還元率を実現できるのが最大の魅力です。この還元率は積立額に応じて変動する仕組みになっており、特に月50,000円以下の積立部分に対して1.1%が適用されるため、少額から中額の積立を行う方にとっては、年会費無料カードとしてトップクラスの還元率を誇ります。
dカード積立額別還元率表
| 積立金額 | クレカ積立還元率 |
|---|---|
| 5万円以下までの分 | 1.1% |
| 5万円超~7万円以下までの分 | 0.6% |
| 7万円超~10万円以下までの分 | 0.2% |
仮に毎月10万円積み立てると、5万円までの分が550ポイント(50,000円×1.1%)、5万円超~7万円までの分が120ポイント(20,000円×0.6%)、7万円超~10万円までの分が60ポイント、合計730ポイントが毎月貯まります(年間8,760ポイント)。
年会費11,000円(税込)のdカード GOLDなら、積立額にかかわらず一律1.1%還元(※2)となりますが、ドコモの利用料金に対する特典などを考慮しない限り、クレカ積立だけを考えれば年会費無料のdカードの方が多くの方にとって有利と言えるでしょう。
dカード3種比較表(毎月100,000万円積み立てた場合)
| 条件 | クレカ積立還元率(※2) | 還元ポイント数[A] | 年会費(税込)[B] | A-B | |
|---|---|---|---|---|---|
| dカード | 積立額:5万円以下までの分 | 1.1% | 8,760ポイント | 永年無料 | +8,760ポイント |
| 積立額:5万円超~7万円以下までの分 | 0.6% | ||||
| 積立額:7万円超~10万円以下までの分 | 0.2% | ||||
| dカード GOLD | 条件なし | 1.1% | 13,200ポイント | 11,000円 | +2,200ポイント |
| dカード PLATINUM | 初年度 | 3.1% | 37,200ポイント | 29,700円 | +7,500ポイント |
| 月間利用額:10万円未満(※1) | 1.1% | 13,200ポイント | -16,500ポイント | ||
| 月間利用額:20万円未満(※1) | 2.1% | 25,200ポイント | -4,500ポイント | ||
| 月間利用額:20万円以上(※1) | 3.1% | 37,200ポイント | +7,500ポイント | ||
| dカード GOLD U (29歳以下限定) | 条件なし | 1.1% | 13,200ポイント | 3,300円(※3) | +9,900ポイント |
※1:キャンペーン期間:2024年7月5日~終了時期未定(2024年11月20日現在)
※2:積立投資分は年間利用金額に加算されません。
※3:条件を満たせば年会費実質無料


三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員である三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)では、グループの信頼感を背景に、三菱UFJカードでのクレカ積立が可能です。
その中心となる三菱UFJカードは、年会費が永年無料でコストをかけずに利用しやすいのが特徴です。三菱UFJ eスマート証券でのクレカ積立では、積立額に対してグローバルポイントが還元されます。
※還元率はキャンペーン等で変動する可能性があるため、公式サイトでの最新情報の確認が必要です。
この三菱UFJカードは、クレカ積立だけでなく、対象のコンビニや飲食店での利用でポイント還元率がアップする特典もあり、日常使いのメインカードとしても活用できます。銀行系のしっかりとした基盤の上で、ポイントを貯めながらコツコツと資産形成を始めたい方に適した選択肢と言えるでしょう。
クレカ積立については、三菱UFJ eスマート証券で、三菱UFJカードで投資信託を積み立てると月々の積立額に対して0.5%のポイント還元を受けられます。年間120万円のクレカ積立で6,000ポイントが貯まります。
一方、ワンランク上の三菱UFJカード ゴールドプレステージはというと、クレカ積立還元率は1%になります。ただし、年会費11,000円(税込)がかかるため、クレカ積立還元率だけで見ると、三菱UFJカードの方がお得です。
三菱UFJカード3種比較表(毎月100,000万円積み立てた場合)
| クレカ積立還元率 | 還元ポイント数[A] | 年会費(税込)[B] | A-B | |
|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJカード | 0.5% | 6,000ポイント | 永年無料 | +6,000ポイント |
| 三菱UFJカード ゴールドプレステージ | 1% | 12,000ポイント | 11,000円 | +1,000ポイント |
| 三菱UFJカード・ プラチナ・アメリカン・ エキスプレス・カード | 1% | 12,000ポイント | 22,000円 | -10,000ポイント |


100年以上の歴史を持つ老舗の松井証券では、JCBオリジナルシリーズのカードでクレカ積立が可能です。JCBブランドにこだわりがある方にとって、注目の組み合わせです。
この組み合わせでメリットを最大限に引き出すなら、JCBゴールドなどのプレミアム券種がおすすめです。なぜなら、カード全体の月間利用額が50,000円以上ある場合、クレカ積立のポイント還元率は最大1.0%となるからです(50,000円未満の場合は最大0.5%)。つまり、日常の決済と積立をJCBカードに集約することで、高い還元率を享受できる仕組みになっています。
JCBカードWなどの一般カードでも積立は可能ですが、還元率は最大0.5%に留まります。JCBブランドの信頼感や豊富な特典を活かしつつ、メインカードとしてしっかり利用する方が、松井証券でのクレカ積立のメリットを最大限に引き出せるでしょう。
| 対象カード | クレカ積立還元率 | |
|---|---|---|
| 一般券種 | JCBカードS JCBカードW JCBカードW plus L その他一般カード | 月5万円以上利用:最大0.5% |
| プレミアム券種 | JCBゴールド JCBゴールド ザ・プレミア(招待制) JCBプラチナ JCBザ・クラス(招待制) | 月5万円以上利用:最大1.0% 月5万円未満利用:最大0.5% |
※利用金額はクレカ積立以外


セゾンカードを発行するクレディセゾン系の証券会社である大和コネクト証券では、クレカ積立で有効期限のない「永久不滅ポイント」が貯まるのが大きな特徴です。ポイント失効を気にせず、じっくりと自分のペースで貯めたい方に向いています。
この組み合わせで特に魅力的なのがSAISON GOLD Premiumです。クレカ積立自体の還元率は0.5%と標準的ですが、このカードの真価は日常を豊かにする独自の特典にあります。全国の映画館で映画料金がいつでも1,000円になったり、コンビニやカフェ、マクドナルドでの利用で最大5%還元されたりと、日々の生活の中でメリットを実感しやすいのが特徴です。
さらに、年間100万円以上利用すると、通常11,000円(税込)の年会費が翌年以降永年無料になるため、メインカードとして利用する方にとっては非常に魅力的です。クレカ積立のポイントだけでなく、カード全体の価値で判断したい方におすすめの組み合わせと言えます。
※クレカ積立の利用分は、年会費無料の条件となる年間利用金額には加算されない点に注意が必要です。


マルイグループが運営するtsumiki証券は、エポスカード会員専用のユニークな証券会社です。エポスポイントを貯めている方や、マルイやモディをよく利用する方向けのサービスと言えるでしょう。
この組み合わせで輝きを放つのがエポスゴールドカードです。このカードは、一度でも年間500,000円以上利用すれば、翌年以降の年会費5,000円(税込)が永年無料になります。そして最大の特長は、クレカ積立の利用分も、この年会費無料の条件となる年間利用額にカウントされることです。これは他社にはない大きなメリットで、積立をしながら年会費無料を達成しやすくなっています。
ポイント還元率は、積立を継続した年数に応じて0.1%から最大0.5%へと上がっていく「応援型」のユニークな仕組みです。ただし、積立対象となる投資信託が、tsumiki証券が厳選した数本のみと非常に少ない点は、大きな注意点となります。特定の投資哲学に共感できる方向けの選択肢と言えます。



クレカ積立のクレジットカード、結局どうやって選べばいいですか?



まず、あなたがメインで使っている、または使いたい証券会社を決めます。次に、あなたが日常的に貯めているポイント経済圏(Vポイント、楽天ポイント、dポイントなど)に合わせます。最後に、年会費と還元率、そしてカードの日常使いでのメリットを総合的に判断するのが賢い選び方です。
ここまで様々なカードと証券会社の組み合わせを紹介してきましたが、「選択肢が多すぎて決められない!」と感じるかもしれません。ここでは、あなたに最適な一枚を見つけるための、より実践的な選び方の考え方をご紹介します。
クレカ積立は、証券会社とクレジットカードの提携サービスです。そのため、あなたがどの証券会社でNISA口座を開設しているか、あるいは開設したいかが、カード選びの最も重要な出発点となります。すでにメインで利用している証券会社があるなら、その証券会社と提携しているカードの中から選ぶのが基本です。これから口座を開設するなら、取扱商品数や手数料、アプリの使いやすさなども考慮して、証券会社とカードをセットで検討しましょう。
次に考えるべきは、あなたが普段どのポイントを貯め、使っているかという点です。
このように、ご自身の生活圏(経済圏)に合わせることで、クレカ積立で貯まったポイントと日常の買い物で貯まったポイントを合算して有効活用でき、資産形成のモチベーションも上がります。
最後に、年会費と、クレカ積立以外の特典とのバランスを考えます。例えば、三井住友カード ゴールド(NL)は、年間100万円の利用を達成すれば年会費が永年無料になり、高い還元率を享受できますが、この「100万円修行」がご自身の決済額に見合っているかを考える必要があります。楽天ゴールドカードは年会費がかかりますが、楽天市場での高いポイント還元がそれを上回るメリットをもたらすかもしれません。
クレカ積立はあくまでカードの機能の一つです。そのカードを普段のメインカードとして使うことで、どれだけ生活が豊かでお得になるかという総合的な視点で選ぶことが、後悔しないカード選びの秘訣です。
クレカ積立のポイント還元率は、各社のキャンペーンや制度変更で変動する可能性があります。目先の高還元率だけに飛びつくのではなく、ご自身のメイン証券会社とポイント経済圏に合った、長期的に付き合えるカードを選ぶことが重要です。特にゴールドカード以上を選ぶ際は、年会費に見合うだけの特典(旅行保険、空港ラウンジなど)を自分が本当に活用できるか、冷静に判断しましょう。



クレカ積立を始める前に、何か気をつけることはありますか?



はい。クレカ積立の上限額は現在月100,000円が主流ですが、将来変更の可能性があります。また、ポイント還元率も変更されるリスクがあるため、定期的な情報確認が必要です。カードの利用限度額にも注意しましょう。
クレカ積立は非常に魅力的な制度ですが、始める前にいくつか知っておきたい注意点があります。
まず、クレカ積立の上限額です。2025年6月現在、新NISAの「つみたて投資枠」(年間1,200,000円)に合わせて、多くの証券会社では月100,000円を上限としていますが、法改正などの動きによっては将来的にこの上限額が見直される可能性もあります。
次に、ポイント還元率の変更リスクです。過去にも、一部のカードでクレカ積立のポイント還元率が変更(多くは改悪)された事例があります。カード会社のキャンペーンや規約変更によって、現在の還元率が永続するとは限らない点は理解しておく必要があります。
また、クレジットカードには利用限度額があります。クレカ積立の金額と、日常の買い物の金額が合計で利用限度額を超えてしまうと、決済ができず積立が失敗する可能性があります。特に大きな買い物をする月などは注意が必要です。
ポイントが付与されるタイミングや確認方法は、カード会社によって異なります。一般的には、カードの利用明細が確定した後、翌月か翌々月などに付与されることが多いです。貯まったポイントは、各カード会社の会員サイトやアプリで確認できます。
はい、可能です。例えば、「SBI証券で三井住友カード」「楽天証券で楽天カード」のように、複数の証券会社でそれぞれ課税口座を開設し、クレカ積立を行うこともできます。ただし、管理が煩雑になるため、まずはメインの証券会社一つに絞って始めるのがおすすめです。
※NISA口座は、年間を通じて一人一つの金融機関でしか利用できません
クレジットカードの支払いが遅れると、その月の積立が実行されないだけでなく、あなたの信用情報に傷がつき、今後のカード利用やローン審査などに悪影響を及ぼす可能性があります。自動積立を設定する場合は、支払い口座の残高に常に余裕を持たせておくことが非常に重要です。
毎月の積立投資は、将来の資産を築くための地道で確実な一歩です。そして、その一歩をより大きく、よりお得にしてくれるのが「クレジットカード積立」です。ポイント還元、手続きの簡素化、投資の習慣化といった多くのメリットは、あなたの資産形成を力強く後押ししてくれるでしょう。
この記事では、主要なネット証券とクレジットカードの組み合わせ、そして「証券会社」「ポイント経済圏」「年会費と特典のバランス」という3つの軸から、あなたに最適な一枚を見つけるための考え方を解説しました。
大切なのは、目先の還元率の数字だけに惑わされず、ご自身のライフスタイルや価値観にフィットし、長期的に愛用できるパートナーのようなカードを選ぶことです。
さあ、あなたも今日から、ただ積み立てるだけでなく、「お得に」積み立てる賢い投資家への一歩を踏み出してみませんか?
その一枚が、あなたの未来をより豊かにするきっかけとなることを願っています。
※本記事の内容は、執筆時2025年6月のものです。最新情報は各機関や企業の公式サイトをご確認ください。
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