【40代から始める資産形成】今からでも遅くない!老後資金を準備する方法とは?

40代になると、仕事や育児に追われて、将来のことまで考える余裕がないかもしれません。しかし、老後の生活を豊かにするためには、今からでも資産形成を始めることが重要です。

40代には、20代や30代と比べて、いくつかの資産形成のメリットがあります。

40代から始める資産形成のメリット
  • 収入が安定している
  • まとまったお金を貯めることができる
  • 投資経験を積むことができる

これらのメリットを活かせば、40代からでも十分に資産形成を成功させることができます。

30代の人はこちらの記事をご覧ください

CONTENTS

1. はじめに

1-1. 40代が資産形成を始める理由

40代は、仕事や家庭生活が安定し始める一方で、老後の生活に対する不安が増してくる時期です。今までの生活費や教育費に加えて、老後資金の準備も考えなければなりません。特に日本では、高齢化社会が進んでおり、年金だけでは十分な生活を送ることが難しい現実があります。そのため、資産形成を始めることは、老後の経済的安定を確保するために非常に重要です。

40代からでも決して遅くありません。今すぐに行動を起こすことが大切です。

1-2. 資産形成の重要性とメリット

資産形成は、将来の経済的な安心感をもたらすための重要な手段です。長期的な視点で計画を立てることで、リスクを分散しながら確実に資産を増やすことができます。また、資産形成を通じて、予期せぬ出費や緊急時の備えとしての資金を確保することも可能です。さらに、資産形成を進めることで、定年後の生活の質を向上させるだけでなく、家族への経済的サポートや遺産としての準備も整えることができます。

つまり、資産形成は自分自身だけでなく、家族全体の将来を支えるための重要な手段なのです。

資産形成を早めに始めることで、より多くのメリットを享受することができます。

2. 資産形成の基本

2-1. 資産形成とは何か?

資産形成とは、将来の目標達成のために、計画的に資産を増やすことです。具体的には、収入の一部を貯蓄し、適切な投資先に投資をすることで、資産を増やすことを指します。資産形成には、リスク管理や分散投資、長期的な視野に立った計画が必要です。

資産形成の目的は、老後の生活資金を準備するためだけでなく、子供の教育資金やマイホーム購入資金、緊急時の備えなど個々のライフステージや目標に応じて異なります。重要なのは、資産形成を始めることで、将来的な経済的安心感を得られる点です。

資産形成には、大きく分けて以下の5つのステップがあります(詳細は後述します)。

資産形成の5つのステップ
  1. 現在の収入と支出を把握する
  2. 目標金額を設定する
  3. 自分に合った資産運用方法を選ぶ
  4. 資産運用を始める
  5. 定期的に見直す

まず、現在の収入と支出を把握し、家計簿をつけることで、無駄な出費を減らすことができます。次に、老後の生活資金や子供の教育資金など、具体的な目標金額を設定しましょう。目標金額が決まったら、実際に資産運用を始めます。

資産運用には、預貯金、株式、投資信託、債券、不動産など、さまざまな方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

2-2. 40代の資産形成のポイント

40代は、資産形成を始めるのに適した時期とも言えます。もちろん、早くから資産形成を始めるに越したことはありませんが、20代や30代と比べて、40代は収入が安定し、まとまったお金を資産運用にまわすことができるからです。ただし、老後の生活資金を準備する期間が限られているため、早めに行動することが重要です。

40代から資産形成を始める際には、以下のポイントを意識しましょう。

40代から資産形成を始める際のポイント
  • 具体的な目標を設定し計画を立てる:具体的な目標金額とその達成時期を設定しましょう。例えば、老後の生活費や子供の教育費など、必要な資金を明確にすることが大切です。
  • リスク許容度を理解しリスク分散をする:投資先を分散することで、リスクを低減させることができます。株式、投資信託、債券など、異なる資産クラスに投資することを検討しましょう。
  • 長期的な視点で取り組む:40代からでも長期的な視点で投資を行うことが重要です。時間を味方に付けることで、複利効果を最大限に活用できます。
  • 定期的に見直す:資産形成の計画は、定期的に見直すことが必要です。市場の変動やライフステージの変化に応じて、ポートフォリオを調整しましょう。
  • 専門家にアドバイスをもらう:自分一人で全てを判断するのは難しい場合、ファイナンシャルプランナーやIFAなどの専門家に相談することも検討しましょう。適切なアドバイスを得ることで、効果的な資産形成が可能になります。

具体的な目標を設定することで、モチベーションを維持することができます。また、リスク許容度を理解し、自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。資産形成は長期的な取り組みなので、焦らずコツコツと続けることが大切です。定期的に資産状況を見直し、必要に応じて投資方法を調整しましょう。

40代からでも、適切な計画と行動を取ることで、十分に資産形成を進めることができます。今からでも遅くないので、一歩踏み出してみましょう。

3. 老後資金の目標設定

3-1. 老後資金の具体的な必要額を計算する方法

老後資金の必要額は、個人の生活状況やライフプランによって大きく異なります。老後資金の具体的な必要額を計算するには、まず毎月の生活費を把握することが重要です。

例えば、生活費が月20万円の場合、年間で240万円になります。これに老後の生活期間を掛け合わせます。仮に退職後20年間生活するとすると、240万円×20年=4,800万円となります。さらに、旅行や趣味などの娯楽費、医療費や介護費用などの予備費用も考慮に入れる必要があります。最後に、老齢年金の受給額を確認し、差し引くことで老後までに準備が必要な総額が明確になります。

一般的には、以下の方法で計算することができます。

1. 老後生活費を計算する

まず、老後の生活費を計算する必要があります。具体的には、以下の項目の支出を想定します。

食費、住居費、水道光熱費、通信費、交通費、医療費、衣服費、交際費、娯楽費、その他

これらの支出項目をそれぞれ想定金額で書き出し、合計することで、年間の老後生活費を算出することができます。

2. 老後生活期間を計算する

次に、老後生活期間を計算する必要があります。老後生活期間は、退職年齢の平均余命から退職年齢を引いた期間で計算することができます。

3. 必要老後資金を計算する

老後生活費と老後生活期間を計算したら、以下の式で必要老後資金を算出することができます。

必要老後資金 = (老後生活費 + 娯楽費+医療費+その他) × 老後生活期間

例えば、年間300万円の老後生活費を65歳から85歳までの20年間必要と考えると、合計で6,000万円となります。

4. 老齢年金受給額を差し引く

上記で算出した必要老後資金から、受け取れる老齢年金の金額を差し引きます。老齢年金の受給額は、加入期間や年収によって異なりますが、ねんきん定期便などで確認することができます。

5. 実際の準備目標額の算出

必要老後資金から老齢年金を差し引いた金額が、実際の準備目標額となります。これが、老後資金を準備するために必要な目標金額です。

準備目標額 ={(老後生活費 + 娯楽費 + 医療費 + その他) - 老齢年金受給額} × 老後生活期間

3-2. 目標金額を設定するための具体的な計画

目標金額を設定したら、それを達成するための具体的な計画を立てます。まず、現在の貯蓄額と必要な金額との差額を把握します。この差額を埋めるために、毎月の貯蓄目標を設定します。

例えば、20年間で3,000万円を貯めるためには、年間150万円、つまり月12.5万円の貯蓄が必要です。大きな金額ですが、資産を運用することで、利回りを得て資産を増やすことも可能です。分散投資や長期投資を基本に、リスクを管理しながら運用を行うことで、目標達成が現実的になります。

計画には、以下の項目を含めるようにしましょう。

毎月の積立金額、投資方法、運用期間、リスク許容度

毎月の積立金額は、目標金額、投資方法、運用期間などを考慮して設定する必要があります。積立方法は、預貯金、株式、投資信託、債券など、様々な選択肢があります。運用期間は、老後までの期間となります。リスク許容度は、自分がどの程度の損失を許容できるのかという指標です。

具体的な計画を立てることで、目標達成に向けてモチベーションを維持することができます。また、定期的に計画を見直し、必要に応じて修正することも大切です。

4. 資産形成の具体的な方法

Image: Canva

4-1. 預貯金と生命保険

預貯金は安全性が高く、リスクを避けたい方に向いています。毎月一定額を自動的に貯金することで、計画的に資産形成ができます。また、生命保険は資産を守るという点で有効な方法です。

預貯金

メリット
  • 元本が保証されている
  • 手数料がかからない
デメリット
  • 金利が低い
  • インフレリスクがある

生命保険

メリット
  • 万が一の際に、遺族に保険金を残すことができる
デメリット
  • 掛け捨ての場合、保険料は支出になる(支払い要件に該当しなければ受け取れるお金はない)

預貯金と生命保険は、それぞれメリットとデメリットがあります。ご自身の状況に合わせて、上手に活用することが大切です。

4-2. 新NISAやiDeCoの利用

新NISAとiDeCoは、税制優遇制度を利用した資産形成の方法です。

新NISA(ニーサ)

新NISAは、年間の上限額内の投資よって得た利益にかかる税金が非課税になる制度です。NISAの最大のメリットは、株式や投資信託で得られる配当金や分配金、売却益が非課税になることです。これにより、特に長期的な資産形成を考えている人にとって、手取りのリターンを最大化することが可能となります。

メリット
  • 投資で得られた利益が非課税
  • 手軽に投資を始められる
  • 投資する商品が選びやすい
  • 手間がかからず続けやすい
  • いつでも引き出せる
デメリット
  • 元本確保型の商品がない
  • 損益通算ができない
  • 購入できる商品が限定される
  • 投資金額に上限がある

iDeCo(イデコ)

iDeCoは、自分で運用方法を選べる私的年金制度で、掛金が全額所得控除の対象となります。iDeCoのメリットは、税制面の優遇に加え、老後の資金として計画的に資産形成ができる点にあります。掛金は所得控除、NISA同様に運用益が非課税となるため、長期的に資産増加が期待できます。

メリット
  • 所得控除、運用益が非課税、受取時の税制優遇の3つの税制メリットがある
  • 将来受け取るお金が増える可能性がある
  • 月5,000円から始められる
  • 運用商品が選びやすい
  • 運用コストが低く設定されている
デメリット
  • 60歳までお金を引き出すことができない
  • 運用結果によって損をする可能性がある
  • 各種手数料がかかる
  • 加入条件がある

iDeCoと新NISAは、それぞれ異なる制度です。ご自身の投資目的やライフプランに合わせて、どちらを利用するかを検討しましょう。

新NISAとiDeCoについて詳しく知りたい人はこちら

5. リスク管理と資産保全

5-1. リスクの種類とその管理方法

資産運用には様々なリスクが伴います。投資におけるリスクは主に価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク、インフレリスク、カントリーリスクの5種類があります。

資産運用の5つのリスク
  • 価格変動リスク:市場の変動により資産の価値が上下するリスクで、分散投資や長期保有が効果的です。
  • 信用リスク:発行体の財務状況が悪化するリスクで、信用格付けの高い金融商品を選ぶことで管理できます。
  • 流動性リスク:売買が容易にできないリスクで、取引量の多い市場を選ぶことが重要です。
  • インフレリスク:物価上昇により資産価値が目減りするリスクで、インフレ連動型の資産を保有することで対策ができます。
  • カントリーリスク: 投資対象国の政治・経済情勢が悪化することによる損失リスクで、先進国を中心に分散投資をすることで対策ができます。

リスクを完全に無くすことはできませんが、上記のような対策を講じることで、リスクを軽減することは可能です。

5-2. 低リスクで始められる投資選択肢

40代で資産形成を始める場合、いきなりハイリスクな投資にチャレンジするのではなく、まずは低リスクな方法から始めることをおすすめします。低リスクで始められる資産形成の選択肢としては、預貯金、投資信託、債券などがあります。

低リスクな資産形成の選択し
  • 預貯金: 元本保証があり、リスクを極力抑えたい方に適しています。定期預金は預貯金よりも金利が高いですが、預け入れ期間が限定されています。金利が低くインフレリスクがあるので注意が必要です。
  • 投資信託: 投資家から集めたお金を「ファンドマネージャー」と呼ばれる運用のプロが株式や債券などに投資して運用する金融商品です。全世界の資産に分散投資できたり、日経平均やS&P500といった株価指数に連動する商品に投資できるため、少額でもさまざまな資産に分散投資することができます。
  • 債券: 国債は政府が発行するため、先進国の国債は比較的信用度が高く、安全性が高い投資先です。社債は企業が発行する債券で、信用格付けの高い企業のものを選ぶことでリスクを抑えられます。

これらの選択肢は、いずれも比較的低リスクで資産形成を始めることができます。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、最適な方法を選択しましょう。

6. まとめ

6-1. 40代から始める資産形成の5つのステップ

最後に、冒頭で触れた40代から始める資産形成の5つのステップを詳しく解説します。

1. 現在の収支を把握する

資産形成を始めるためには、まず現在の収支を把握する必要があります。収入と支出を記録し、家計簿をつけましょう。家計簿をつけることで、無駄な出費を減らすことができます。

2. 目標を設定する

老後の生活資金や子供の教育資金など、具体的な目標を設定しましょう。目標金額が決まれば、必要な貯蓄額を計算することができます。

3. 自分に合った投資方法を選ぶ

投資には、預貯金、株式、投資信託、不動産など、さまざまな方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った投資方法を選びましょう。

4. 資産運用を始める

目標金額と投資方法が決まったら、実際に資産運用を始めましょう。少額からでも構いませんので、毎月コツコツと積み立てていきましょう。

5. 定期的に見直す

資産運用は、一度始めたら終わりではありません。定期的に見直し、必要に応じて投資方法を変更する必要があります。

6-2. 40代からの資産形成を成功させるためのポイント

40代は、資産形成を始める時期として決して遅くはありません。ぜひ第一歩を踏み出してください。

40代からの資産形成を成功させるためのポイント
  • 早く始めること
  • 長期で考えること
  • リスクを理解すること
  • コツコツと続けること

本記事では、40代から始める資産形成について、基本的な知識と具体的な方法を紹介しました。40代から資産形成を成功させたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事の内容は、執筆時2024年6月のものです。最新情報は各機関や企業の公式サイトをご確認ください。

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