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CFD口座の開設方法|総合ネット証券とCFD専業業者の違いと申し込みの流れ

CFD口座の開設は、選ぶ業者が総合ネット証券かCFD・FX専業かで、申し込みから入金までの道筋が変わります。総合ネット証券は、多くの場合、証券総合口座を土台にCFD口座を追加し、専業業者は、CFD用の取引口座をそのまま開く形です。この違いは、入金のしかたや、証拠金が不足したときの資金の動かし方にまで及びます。

本記事では、審査で見られる点、2つのタイプの申し込みの流れ、入金と資金振替の違い、選ぶときの判断軸を順に整理しました。業者ごとの条件や手順は変わることがあるため、申し込みの前に各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。

CONTENTS

口座開設で見られる審査の基準

CFD口座の審査は、申込フォームに入力した投資経験や資産の状況を、業者が自社の基準に照らして判断するものです。根拠にあたるのが、金融商品取引法第40条第1号の「適合性の原則」で、顧客の知識・経験・財産の状況と契約を結ぶ目的に照らして不適当な勧誘を行ってはならないと定めています。金融庁の監督指針も、顧客カードなどで投資意向や投資経験を把握することを求め、とくにインターネット取引は非対面である点に細心の注意を払うよう示しています。

申し込みで聞かれる項目は、氏名・住所・勤務先のほか、年収、金融資産、投資経験、投資目的などです。年齢や居住地の条件、資産や経験の目安は業者ごとに異なり、数値の公表のしかたもまちまちです。入力する内容は実態に沿って正確に申告してください。

※出典:e-Gov法令検索「金融商品取引法(第40条)」

本人確認と審査にかかる期間

本人確認の方法は、スマートフォンで完結するオンライン方式と、書類を郵送でやり取りする方式に大きく分かれます。専業業者の一例であるIG証券では、個人口座でスマートフォンによる本人確認なら最短1営業日、郵送による本人確認なら3〜5営業日が目安として案内されています。総合ネット証券では、総合口座とCFD口座の2段階の手続きになるため、日数は業者ごとに確認が必要です。

本人確認には、犯罪収益移転防止法の施行規則が関わります。この施行規則は改正されており、なりすましのリスクが高いとされる確認方法が廃止されます。改正は、令和9年(2027年)4月に施行される予定です。そのため、画像を送る方式から、マイナンバーカードなどのICチップを読み取る方式が中心になる見通しです。申込時に使える本人確認の方法は、業者の案内で確認してください。マイナンバーカードを使うと、手続きが進めやすくなる場面が増えます。

※出典:警察庁 JAFIC「犯罪収益移転防止法の解説、パブリックコメント」:本人確認方法の見直し

業者タイプで変わる口座のつくり

総合ネット証券は証券総合口座が親口座となり、CFD口座はそこに追加する形です。CFD専業は取引口座を直接開き、そこへ入金して取引を始めます。両タイプの違いを整理しました。

項目総合ネット証券CFD・FX専業
申し込みの入口証券総合口座を開設しCFD口座を追加で申し込み
※総合口座開設と同時にCFD口座の開設が可能な証券会社あり
取引口座を申込フォームから直接開設
資金の入口銀行口座 → 総合口座(預り金)→ CFD口座口座開設後、取引口座へ入金
CFDの種類取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの両方を扱う証券会社あり取扱商品は業者ごとに異なる
資産の一元管理現物株式や投資信託と同じ証券会社で管理しやすいCFD・FXの取引に特化した口座構成

取引所CFD(くりっく株365)は東京金融取引所に上場する商品で、法令上は市場デリバティブ取引にあたります。店頭CFDは業者が相手方となる相対取引で、金融商品取引法上の店頭デリバティブ取引に区分され、取扱業者は第一種金融商品取引業の登録が必要です。

なお、証拠金の最低率は業者タイプでは変わりません。個人向けの有価証券関連の店頭CFDでは、内閣府令により、個別株は20%以上(5倍以内)、株価指数は10%以上(10倍以内)、債券は2%以上(50倍以内)とされています。

※出典:日本証券業協会「証券CFD取引ワーキング・グループ 最終報告書」:店頭・上場CFDの区分、証拠金率規制、不招請勧誘の禁止

CFD・FX専業業者の申し込みの流れ

専業業者は、親となる総合口座を持たない分、申し込みから入金までが一本道になります。個人口座開設の流れの一例は次のとおりです。

  1. 申込フォームに入力する:基本情報と投資経験などを入力します。所要時間は数分程度と案内されています。
  2. 本人確認を行う:スマートフォンでマイナンバーカードのIC認証、または書類撮影と顔認証で進める方法と、郵送で進める方法があります。
  3. 口座開設の連絡を受けて有効化する:スマートフォンなら最短1営業日、郵送なら3〜5営業日が目安です。
  4. 取引口座へ入金する:入金後に銘柄を選んで注文します。

本番の口座を開く前に、仮想資金で取引システムを試せるデモ口座を用意している業者もあります。

CFD専業で確認しておきたいのは、取扱銘柄の幅、最小取引単位、取引ツールの使いやすさです。銘柄数が多い分、自分が取引したい銘柄が見つけやすいかどうかも見ておくとよいでしょう。

総合ネット証券の申し込みの流れ

総合ネット証券では、まず証券総合口座があることが前提です。楽天証券は楽天CFDの利用に総合口座の開設が必要で、SBI証券も総合口座と同時、または総合口座を持っている人向けにCFD口座を申し込める形をとっています。流れは2段階になります。

  1. 証券総合口座を開設する:総合口座の開設と同時にCFD口座を申し込める証券会社もあります。すでに総合口座がある場合、この手順は不要です。
  2. CFD口座を追加で申し込む:同時申込の場合は、総合口座の申込画面で選択します。追加で申し込む場合は、ログイン後の「申し込みが必要なお取引」などのメニューから申請します。契約締結前交付書面や取引ルールへの同意が必要です。
  3. CFD口座の開設完了を待つ:所要日数は業者によって異なります。
  4. 総合口座へ入金し、CFD口座へ振り替える:資金の動かし方は次の章で詳しく見ます。

CFDの種類にも注意が必要です。SBI証券は、取引所CFD(くりっく株365)に加えて、2025年から店頭CFDも提供しています。同じ証券会社でも、どちらのCFDを選ぶかで申込先の口座や取引ルールが変わるため、申込前に確認してください。

すでに総合口座を持っている人にとっては、追加申込だけで始められる点が利点です。一方、はじめて証券口座を開く人は、総合口座の手続きも加わるため、時間に余裕を持って進めてください。同時申込ができるかどうかは業者ごとに異なるため、申込画面で確認してください。

入金と資金振替の違い

入金の経路の長さは、2つのタイプで最もはっきり分かれる点です。CFD専業は銀行口座から取引口座へ入金する1段階で、総合ネット証券は総合口座を経由する複数段階になります。

具体的には、証拠金に使う資金はいったん総合口座(預り金)に入れ、そこからCFD口座へ振り替えます。銀行口座などからCFD口座へ直接入金することはできません。なお、振替は原則として即時に行われます。

振替には、システムメンテナンスの制約もあります。メンテナンス中は総合口座とCFD口座の間の振替入出金ができません。追加の証拠金が必要な局面で振替が止まる事態を避けるには、余裕のある資金をあらかじめCFD口座側へ入れておく運用が有効です。

用語の整理

  • 証拠金維持率:口座の純資産を、建玉を維持するのに必要な証拠金で割った割合です。純資産÷維持必要証拠金×100で計算します。
  • 追証(追加証拠金):維持率が基準を下回ったときに、不足分の入金を求められる仕組みです。判定の基準や期限は、業者ごとに異なります。
  • ロスカット:損失が拡大して維持率が一定水準を下回ったとき、業者が建玉を強制的に決済する仕組みです。損失を限定する保証ではありません。
  • 建玉(たてぎょく):売買が成立して、まだ決済していない保有中の取引のことです。

追証・ロスカットのときの資金の動かし方

追証の判定単位と期限は、業者ごとに決まっており、口座開設の前に取引説明書で確認しておく必要があります。総合ネット証券では、判定が口座全体ではなく、CFDの区分ごとに行われる場合があるため、注意が必要です。

確認する項目は、次のとおりです。

  • 判定の単位と時刻:口座全体か、CFDの口座ごとか。判定は、取引日の終了時点など、業者が定めた時刻に行われます。
  • 追証の基準と入金の期限:証拠金維持率が一定の水準(100%など)を下回ったときに判定され、期限までに解消できないと、建玉が強制的に決済される場合があります。
  • ロスカットの基準:維持率が一定の水準を下回ると、建玉が強制的に決済されます。水準は、追証の基準より低く設定されるのが一般的です。

総合口座を経由する場合は、追証が出た口座へ資金が届くまで、複数の手順が必要になる場合があります。資金を総合口座に入れただけでは、判定を受けた口座の維持率は回復しないことがあります。

自動で資金を振り替える機能を設けている業者もありますが、追証が起きる確率を下げる仕組みであり、追証をなくすものではありません。取引時間の外や相場の急変時には、ロスカットが間に合わず、預けた証拠金を上回る損失が出ることもあります。CFD専業を含め、どのタイプでも、証拠金に余裕を持たせる考え方が重要です。

追証が発生する水準とロスカットとの違いは、「CFDの追証とロスカットとは?発生する水準と違いを計算例で解説」で、計算例とともに紹介しています。

どちらのタイプを選ぶか

結論から言うと、どちらが優れているかは取引の目的で決まります。現物株式や投資信託を同じ口座で管理しながらCFDを使いたい人には総合ネット証券が、取扱銘柄の幅や専用の取引環境を重視する人には専業が合いやすい傾向があります。

数字で比べる前に、次の項目を各社の公式サイトで確認すると、自分に合うタイプが見えてきます。

確認項目見る理由
取扱銘柄取引したい指数・商品・個別株があるか。取引所CFDか店頭CFDかも確認する
最小取引単位少額から始められるか。必要証拠金は単位に比例して増える
取引コストスプレッド、取引手数料、金利調整額・価格調整額など、保有中のコストも含めて見る
入金の経路銀行口座から何段階で証拠金に使えるか。メンテナンス時の制約も確認する
追証・ロスカットの規則判定の単位、入金期限、ロスカットの水準(取引説明書に記載あり)
取引ツール・デモ口座画面の使いやすさを、本番の前に試せるか

コストや銘柄数を比べるときは、数値の測定日と取引条件をそろえる必要があります。優劣の断定は避け、各社の最新の数値は公式サイトで確かめてください。

まとめ

CFD口座の開設は、業者のタイプによって、申し込みの入口も資金の動かし方も変わります。どのタイプでも、取引時間外や相場の急変時には、ロスカットが間に合わず、預けた証拠金を上回る損失が出ることがあります。この記事の要点は、次のとおりです。

  • 審査は、適合性の原則にもとづいて行われ、投資経験や資産の状況を正確に申告することが前提です。
  • 総合ネット証券は、総合口座を土台にCFD口座を追加します。専業業者は、取引口座を直接開きます。
  • 入金の経路は、専業が1段階、総合ネット証券は総合口座とCFD口座の間で振替が必要になるのが一般的です。
  • 本人確認の方法は、改正により、令和9年4月以降に変わる予定です。
  • 追証の判定単位や期限は、業者ごとに異なります。
  • 取扱銘柄、最小取引単位、取引コストは、各社の公式サイトで確認します。

どちらのタイプにも向き不向きがあり、現物資産とあわせて管理したいか、取扱銘柄や取引環境を重視するかで答えは変わります。業者の条件や手順は更新されることがあるため、申込前に公式サイトで最新の情報を確かめ、まずは小さな取引単位や、用意されていればデモ口座から試してみてください。

※業者ごとの手順・数値(本人確認の日数、入金経路、追証・ロスカットの基準など)は各社の公式サイトの公開情報にもとづきます。確認日は2026年10月13日です。

出典・参考資料

CFD取引に関する重要事項(リスク表示)

CFD取引は元本や利益が保証された取引ではありません。対象となる株価指数、商品、株式などの価格変動や、金利動向、為替変動により、差し入れた証拠金以上の損失が生じるおそれがあります。レバレッジ効果により、原資産の価格変動に比べて大きな利益を得られる可能性がある反面、多額の損失を被る危険性も有しています。お取引にあたっては、各証券会社が交付する契約締結前交付書面等を十分に読み、仕組みとリスクを深くご理解のうえ、ご自身の判断と責任においてお取引ください。

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当サイトに掲載する情報は、各金融機関等の提供している情報に基づいていますが、実際のサービス内容や取引手数料、銘柄などに関する最新情報は公式サイトにてご確認ください。

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