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【2025年5月最新】新NISA 投資信託ランキングTOP10!主要ネット証券の人気ファンドと賢い選び方・注意点【毎月更新】

「新NISA、結局みんなは何を積み立ててるの?」「人気の投資信託を知りたいけど、情報が多すぎて…」 2024年から始まった新NISA。非課税で効率的に資産形成できるチャンスですが、ファンド選びで迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたの疑問に明確に答えます! 主要ネット証券であるSBI証券・楽天証券のNISA口座における「月間積立設定金額」(※)の最新データ(2025年4月)を基に、独自のポイント制で合算した【新NISA 総合人気ランキング TOP10】を大公開! さらに、ランキングの結果を読み解きつつ、あなた自身に本当に合った投資信託を見つけるための「失敗しない選び方」も徹底解説します。

この記事を読めば、今、NISAで継続的に選ばれているファンドが分かり、自信を持ってあなたのNISA戦略を進めることができます。

※「月間積立設定金額」:投資家が毎月継続して積み立てるように設定している金額。一時的な買付金額とは異なり、長期的な投資意向を反映しやすい指標です。
※本記事は客観的データに基づきますが、投資助言ではなく、最終判断はご自身の責任でお願いします。

CONTENTS

ランキングを賢く活用!知っておきたい3つの視点

いよいよ、SBI証券・楽天証券のデータを統合した独自の月間総合ランキングを見ていきます。その前に、このランキング情報を最大限に活かし、誤解なく活用するために3つの重要な視点を押さえておきましょう。

1. このランキングの「基準」:「月間積立設定金額」のポイント合算

Point: このランキングはSBI・楽天の「月間積立設定金額」をポイント化して合算した独自の総合順位です。

本記事のランキングは、2025年4月におけるSBI証券と楽天証券の「NISA口座・月間積立設定金額ランキング」を基に作成しています。具体的には、各社のランキング順位に応じてポイントを付与し、その合計ポイントで総合順位を決定しました。

「積立設定金額」を基準としているため、一時的な売買の人気ではなく、多くの人がNISAでコツコツと積み立て続けている(=長期投資の意向が強い)ファンドが上位に来る傾向があります。この点を理解した上でご覧ください。

2. 忘れないで:「人気 ≠ あなたに最適」

Point: たとえ総合ランキング上位でも、あなたに合うとは限りません

多くの人が継続的に積み立てているファンドには、それだけの理由(低コスト、分散効果など)があります。しかし、それがあなたの投資目標・期間・リスク許容度に合っているかは別の話です。ランキングはあくまで世の中の長期的な投資意向を知る参考情報。最後は必ず「自分に合っているか?」を最優先で判断しましょう。

3. なぜこの証券会社?:データの「代表性」

Point: SBI証券・楽天証券のデータ統合で市場全体の傾向をより広く把握。

SBI証券・楽天証券はNISA口座数が多く、個人投資家の動向を把握する上で非常に重要です。両社のデータを統合することで、どちらか一方に偏らない、より市場全体の縮図に近い継続的な人気トレンドを捉えようと試みています。この点を理解した上で、ランキング情報を活用していくことが大切です。

【2025年4月】新NISA 総合人気ランキング TOP10(月間積立設定金額ベース)

お待たせいたしました!SBI証券・楽天証券の月間積立設定金額データを基に算出した、2025年4月の【新NISA 総合人気ランキング TOP10】を発表します!

【集計方法・基準について】
このランキングは、SBI証券および楽天証券が公開しているNISA口座における「2025年4月度 月間積立設定金額ランキング」を基に作成しています。各証券会社のランキングに対し、1位=10点、2位=9点…10位=1点のようにポイントを付与し、各ファンドごとに両社から得たポイントを合算。その合計ポイントが高い順に並べた、当サイト独自の総合ランキングです。継続的な積立意向の強さを反映しています。特定の投資信託の購入を推奨するものではありません。信託報酬は2025年4月末時点の最小を記載(証券会社により異なるのでご注意ください)。

ランキング表

スクロールできます
総合順位ファンド名運用会社主要投資対象信託報酬
(税込)
NISA枠注目点
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)三菱UFJアセットマネジメント全世界株式0.05775%つみたて/成長不動の1位。低コストで全世界に分散投資できる、NISA積立の「王道」として圧倒的な支持。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)三菱UFJアセットマネジメント米国株式 (S&P500)0.08140%つみたて/成長全世界株式と人気を二分。好調な米国市場への投資を低コストで実現できる定番ファンド。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)SBIアセットマネジメント金現物0.18380%成長金ファンドが積立設定で異例の高順位。インフレヘッジや分散目的での需要増か。為替変動の影響を直接受けるタイプ。
4eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)三菱UFJアセットマネジメント国内株式 (TOPIX)0.14300%つみたて/成長日本株への投資も根強い人気。低コストで幅広く日本市場(TOPIX)に投資できる選択肢。
4三菱UFJ純金ファンド三菱UFJアセットマネジメント金現物0.55000%成長こちらも金ファンド。信託報酬は高めだがランクインしており、金への関心の高さを示唆。
4楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)楽天投信投資顧問米国株式 (高配当ETF)0.13200%成長NISA成長投資枠でのインカム(配当)狙いのニーズを反映。低コストな米国高配当株ファンドとして人気。
7たわらノーロードインド株式Nifty50アセットマネジメントOneインド株式 (Nifty50)0.28050%成長高い成長期待からインド株への積立投資が活発化。新興国投資の中でも特に注目度が高い。
7楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド楽天投信投資顧問米国株式 (S&P500)0.07700%つみたて/成長eMAXIS Slim対抗の超低コストS&P500ファンド。特に楽天証券ユーザーからの支持を集めていると推測される。
9楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド楽天投信投資顧問全世界株式 (除く米国)0.13200%つみたて/成長米国以外の全世界に投資したい、または米国株比率を自分で調整したい投資家の受け皿となっている。
10SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)SBIアセットマネジメント金現物0.18380%成長為替ヘッジありの金ファンドもランクイン。金投資への関心と共に、為替リスクを抑えたいというニーズも存在することを示している。
10楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド楽天投信投資顧問全世界株式0.05610%つみたて/成長eMAXIS Slim全世界株式に対抗する楽天の超低コストファンド。わずかなコスト差を重視する投資家や楽天ユーザーに選ばれている可能性。
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【2025年4月 新NISA 総合人気ランキング(積立設定金額ベース)総括】

今回のランキングからは、NISAを利用した積立投資におけるいくつかの明確なトレンドが読み取れます。

まず、低コストのインデックスファンドへの強い支持は揺るぎません。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が1位・2位を占めていることからも分かる通り、多くの投資家がNISA口座での資産形成のコア(中核)として、全世界または米国市場全体に低コストで分散投資できるファンドを選んでいます。楽天・プラスシリーズのランクインは、運用会社間の熾烈なコスト競争と、投資家のコスト意識の高さを反映しています。

一方で、今月特に際立ったのは「金(ゴールド)」関連ファンドへの関心の高さです。為替ヘッジの有無を含め、3つの金ファンドがトップ10入りするという異例の結果となりました。これは、世界的なインフレ懸念や地政学リスクの高まりを背景に、ポートフォリオの分散や安全資産としての金の価値が見直され、積立投資の対象としても積極的に選ばれ始めていることを強く示唆しています。

また、特定のテーマへの投資意欲も継続しています。米国高配当株ファンドやインド株式ファンドが上位にランクインしていることから、インカムゲイン狙いや、高い成長が期待される新興国への投資といった、コア以外のサテライト戦略も積立設定において活発に行われていることがうかがえます。国内株式(TOPIX)ファンドも依然として一定の支持を集めています。

総じて、4月のNISA 人気ランキング(積立設定金額)は、低コストのインデックスファンドを土台としつつ、市場環境の変化に応じて金(ゴールド)への関心を高め、さらに高配当やインド株といった特定のテーマへの投資も組み合わせる、という投資家の多様なニーズと戦略が表れた結果と言えるでしょう。

なぜ人気?ランキング上位・注目ファンドを徹底分析

NISA投資信託の積立設定ランキングで上位にランクインしたファンド、そして市場で注目を集めるファンドは、なぜ多くの投資家から選ばれているのでしょうか?ここでは、今回のランキング結果から特に人気の高い、あるいは注目すべき動きを見せたファンドをいくつかピックアップし、その魅力と特徴を深掘りしていきます。単に「人気だから」という理由だけでなく、その背景にある低コスト、投資対象の魅力、そしてNISA制度との親和性などを理解することは、あなた自身のファンド選びの精度を高める上で非常に重要です 。  

【王道の選択肢】eMAXIS Slimシリーズ(全世界株式 / 米国株式S&P500)

今回もランキングの1位、2位を飾ったのは、おなじみの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。これらのファンドが絶大な支持を集める最大の理由は、その徹底した低コストと、投資対象の分かりやすさにあります 。 「オール・カントリー」は、これ一本で全世界の株式市場にまるごと投資できるため、究極の分散投資を手軽に実現したい投資家にとって最適な選択肢です 。一方、「S&P500」は、世界経済を牽引する米国主要企業への成長期待に応えるファンドです 。 どちらも業界最低水準を目指す信託報酬の低さが魅力であり 、長期運用が基本となるNISAにおいて、コストを抑えながら資産形成を目指す投資家の「コア(中核)資産」として、つみたて投資枠・成長投資枠双方で選ばれ続けています 。  

【注目度急上昇】金(ゴールド)ファンド(SBI・iシェアーズ / 三菱UFJ純金)

今回のランキングで特筆すべきは、金(ゴールド)関連ファンドの躍進です。「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」が2位、「三菱UFJ純金ファンド」が4位、「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」が10位と、トップ10に3本もランクインしました。 これは、昨今のインフレ懸念や地政学リスクの高まりなどを背景に、ポートフォリオの分散効果やインフレヘッジを期待して、安全資産とされる金への関心が積立投資の分野でも急速に高まっていることを示しています 。主にNISAの成長投資枠を活用した動きと考えられます。為替ヘッジの有無で選択肢が分かれている点も、投資家の多様なニーズを反映しています。  

【多様化する選択肢】高配当 / インド / 低コスト対抗ファンドなど

上記のファンド以外にも、投資家の多様なニーズに応えるファンドがランクインしています。

  • 楽天・高配当株式・米国ファンド(4位):
    NISA成長投資枠を活用し、安定的な配当収入(インカムゲイン)を狙いたいというニーズに応えるファンドです。低コストで米国の高配当株に投資できる点が評価されています 。  
  • たわらノーロードインド株式Nifty50(7位):
    高い経済成長が期待されるインド市場への投資熱の高まりを反映しています。新興国投資の中でも特に注目度が高く、NISA成長投資枠でのサテライト(衛星)的な投資として選ばれています 。  
  • 楽天・プラスシリーズ(S&P500 / オールカントリー)(7位、10位):
    eMAXIS Slimシリーズに対抗する超低コストファンドとして、特に楽天証券ユーザーを中心に支持を集めています。わずかなコスト差を重視する投資家層の存在を示唆しています 。つみたて投資枠・成長投資枠双方で活用されます。  
  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(4位):
    低コストで日本市場全体(TOPIX)に投資できる選択肢として、国内株式への根強い投資ニーズがあることを示しています。
  • 楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド(9位):
    米国以外の全世界に投資したい、あるいはポートフォリオの米国比率を自分で調整したい考える投資家に選ばれています。

これらのファンドのランクイン状況からは、多くの投資家が低コストのインデックスファンドをコアとしつつ、NISAの非課税枠、特に成長投資枠の柔軟性を活かして、金、高配当、インド株といった特定のテーマや資産クラスへの投資をサテライト的に組み合わせている様子がうかがえます

NISA投資の最新トレンドと今後の展望

NISA投資信託の積立設定ランキングや市場の動向を見ると、いくつかの明確なトレンドと、今後の資産形成を考える上で注目すべき点が浮かび上がってきます。これらを把握しておくことは、変化する市場環境の中で、長期的な視点に立ったNISA戦略を練る上で役立つでしょう。

まず、低コストのインデックスファンド、特に全世界株式(オール・カントリー)や米国S&P500に連動するものが、依然としてNISAにおける積立投資の中心的な役割を担っている点は、変わらない大きな潮流です。今回のランキングでも、eMAXIS Slimシリーズが1位・2位を独占していることからも明らかです 。これは、NISA制度の「長期・積立・分散」投資という理念と、投資家のコスト意識の高まりが背景にあると考えられます。今後もこの傾向が続く可能性は高いですが、市場環境の変化によっては、異なる地域や資産クラスへの分散をより意識した動きが出てくるかもしれません。  

次に、マクロ経済環境の変化が投資信託選びに与える影響も無視できません。今回のランキングで金(ゴールド)関連ファンドが複数上位(2位、4位、10位)にランクインしたことは、その顕著な例です。世界的なインフレ懸念や地政学リスクの高まりを背景に、安全資産やインフレヘッジ、ポートフォリオの分散先として金への関心が、積立設定という形でも急速に高まっていることを示唆しています 。また、世界的な金利の動向は、株式と債券の相対的な魅力度を変化させ、高配当株ファンド(今回4位)への関心にも繋がっています 。さらに、為替レートの変動、特に円相場の動きは、海外資産に投資するファンドの円ベースでのリターンに直接影響するため、金ファンドで為替ヘッジの有無(今回2位と10位)が選択されているように、投資家の選択に影響を及ぼす要因として今後も注視が必要です。  

さらに、新たな投資テーマへの関心も具体的な形で表れています。今回のランキングでインド株式ファンドが7位に入ったように、地政学的な変化や高い成長期待を受けた特定の国や地域への投資が注目を集めています 。将来的には、AI(人工知能)関連技術の進展や、脱炭素社会への移行に伴うグリーンエネルギー分野なども、関連する投資信託への資金流入が見られるかもしれません。これらは、NISAの成長投資枠を活用したサテライト投資の選択肢として、ポートフォリオの多様化に寄与する可能性があります。  

最後に、NISAの成長投資枠の活用方法の多様化も、ランキングから読み取れるトレンドです。低コストインデックスファンドをコアとしつつも、安定的なインカムゲインを目指す高配当株ファンド 、特定の地域(インド)への投資 、あるいはリスク分散としての金投資 などを組み合わせる動きが、個々の投資家のリスク許容度や目標に応じて広がっています。より積極的なリターンを狙うアクティブファンドやREIT(不動産投資信託)なども、今後の選択肢として考えられます。  

市場は常に変化し、将来を正確に予測することは困難です。しかし、今回のランキングに見られるようなトレンドを踏まえつつ、金利、為替、新たな技術や社会の変化といった外部環境要因に注意を払い、自身の投資方針に基づいてNISAポートフォリオを定期的に見直していく姿勢が、これからの資産形成においてますます重要になると言えるでしょう。

失敗しない!自分に合ったNISA投資信託の選び方【5ステップ】

これまでのランキングやトレンド分析を踏まえ、いよいよ、数ある投資信託の中から「あなた自身に本当に合った一本」を見つけ出すための具体的な手順をご紹介します。現在、新NISAの選択肢は豊富ですが、以下の5つのステップを順番に実行することで、投資初心者の方でも迷わず、後悔しない投資信託の選び方を実践できるはずです。人気や流行に流されず、ご自身の状況に最適な選択をするための羅針盤としてください。

STEP
投資の「自分軸」を定める(目的・期間・リスク許容度)

投資信託選びの最も重要な第一歩は、商品を見る前に「あなた自身の投資の目的、期間、そしてリスク許容度」を明確にすることです。

まず、「何のために(例:老後の生活資金、子供の教育費、住宅購入資金など)」「いつまでに(例:10年後、20年後など)」「いくらくらいのお金を準備したいのか」という投資目標投資期間を具体的にイメージしましょう。

次に、投資には価格変動リスクが伴うことを理解した上で、「どの程度の価格の下落までなら精神的に耐えられそうか」というリスク許容度を見極めます。この「自分軸」が、今後のファンド選びにおける全ての判断基準となります。

多様な選択肢の中から最適なものを選ぶためにも、この最初の自己分析が不可欠です。

STEP
ポートフォリオの「核」を決める(コアファンドの選定)

自分軸が定まったら、次はその軸に基づいてポートフォリオの「核(コア)」となる投資信託を選びます。特に長期的な資産形成を目指すNISAにおいては、低コスト幅広く分散されたインデックスファンドをコアに据えるのが王道とされています。

具体的には、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」といった、先のランキングでも上位に挙がったようなファンドが候補となるでしょう。これらのファンドは、それ自体で広範な分散投資を実現し、NISAのつみたて投資枠の対象にもなっている場合が多く、長期的な資産形成の土台として非常に適しています。

まずはこの「コア」部分で、安定的な運用基盤を築くことを考えましょう。

STEP
運用効率を左右する「コスト」を徹底比較する

コアファンドの候補がいくつか挙がったら、次に注目すべきは運用効率を長期的に大きく左右する「コスト」、特に信託報酬です。信託報酬は、投資信託を保有している間、継続的に発生する費用であり、わずか数%の違いでも、10年、20年という長期運用においては最終的なリターンに無視できない差を生み出します。

現在は、主要なインデックスファンドを中心に低コスト化が進んでいますが、同じ指数に連動するファンドでも信託報酬には差があるため、必ず複数のファンドを比較検討しましょう。目論見書などで信託報酬を確認し、できるだけ低いものを選ぶことが、NISAでの資産形成を効率化する上で賢明な選択です。

STEP
必要なら「彩り」を加える(分散とコア・サテライト戦略)

安定的なコアファンドを決めた上で、もしリスク許容度に余裕があり、さらなるリターンや特定のテーマへの投資を目指したい場合は、「サテライト(衛星)」となるファンドを加えることを検討します。これがコア・サテライト戦略です。例えば、コアで全世界株式を選びつつ、サテライトで成長が期待される特定の国(例:インド)の株式ファンドや、AI関連などのテーマ型ファンド、あるいは高配当株ファンドなどを、NISAの成長投資枠を活用して組み合わせる方法です。

ただし、サテライト部分はコア部分よりもリスクが高くなる傾向があるため、自身のリスク許容度(ステップ1で確認)を超えない範囲で、ポートフォリオ全体に「彩り」を加えるような位置づけで慎重に検討しましょう。必ずしもサテライト投資が必要なわけではありません。

STEP
NISA制度との「適合性」を最終確認する

最後に、選んだ投資信託が、あなたが利用しようとしているNISAの枠組み(つみたて投資枠または成長投資枠)の対象商品となっているか、必ず最終確認をしましょう。特につみたて投資枠は、金融庁が定めた基準を満たす、長期・積立・分散投資に適した低コストのインデックスファンドなどが対象と、要件が厳格に定められています。

一方、成長投資枠はより幅広い商品が対象となりますが、それでも一部対象外の商品(高レバレッジ型など)が存在します。証券会社のウェブサイトや目論見書で、希望するNISA枠でその投資信託が購入可能かを確認することは、基本的ながら非常に重要なチェックポイントです。この確認を怠ると、せっかく選んだファンドがNISA口座で購入できないという事態になりかねません。

証券会社選びも重要!SBI証券・楽天証券などの特徴

最適なNISA投資信託を見つけることも大切ですが、その大切な資産を預け、実際に運用を行っていく証券会社選びもまた、NISA活用における重要な要素です。特に、現在、多くのNISA利用者に選ばれているSBI証券や楽天証券といった主要ネット証券は、それぞれに魅力的な特徴を持っています。ここでは、これらの証券会社を選ぶ際に注目したいポイントをいくつかご紹介します。

まず、取扱商品のラインナップについてですが、先のランキングで紹介したような主要な低コスト・インデックスファンドの多くは、SBI証券、楽天証券をはじめとする多くのネット証券で購入可能です。低コスト競争の結果、人気ファンドへのアクセスは以前に比べて格段に向上しています。ただし、少しマニアックな投資信託や、特定のテーマに特化したアクティブファンドなどを検討している場合は、念のため事前に取り扱いがあるかを確認しておくと安心でしょう。

次に、ポイントプログラムは、現在も証券会社間の競争が激しく、多くの投資家が注目する点です。例えば、SBI証券では、主に三井住友カードとの連携などを通じてVポイントが貯まる仕組みが提供されています。投資信託の保有残高や積立額に応じてポイントが付与されるサービスは、長期運用となるNISAにおいて無視できないメリットとなり得ます。一方、楽天証券では、楽天カードや楽天キャッシュを利用した投信積立などで楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントをさらに投資に回すことも可能です。普段利用する経済圏(Vポイント経済圏か楽天ポイント経済圏か)に合わせて証券会社を選ぶというのも、合理的な選択肢の一つと言えるでしょう。ただし、これらのポイント付与の条件や還元率は変更されることも多いため、必ず最新情報を各社の公式サイトで確認することが重要です。

さらに、ウェブサイトやスマートフォンのアプリの使いやすさも、長期的にNISAと付き合っていく上で見逃せないポイントです。NISA口座の状況確認、積立設定の変更、情報収集などがストレスなく行えるかどうかは、投資を継続するモチベーションにも関わってきます。SBI証券も楽天証券も、NISA利用をサポートする機能や情報提供に力を入れていますが、画面デザインの好みや操作感は人によって異なります。可能であれば、各社のウェブサイトで口座開設前に確認できる情報を見たり、アプリのレビューを参考にしたりして、ご自身が直感的に「使いやすそう」と感じる方を選ぶのが良いでしょう。

SBI証券

1,200万口座突破!投資初心者からプロまで、幅広いニーズに応えるSBI証券

SBI証券は、1,200万口座を突破し、ネット証券業界でトップクラスの口座数を誇り、投資初心者からアクティブトレーダーまで、幅広い層に支持されています。

その理由は、国内外の株式、投資信託、FXなど、豊富な商品ラインナップと、投資家のニーズに応える業界屈指の低コストな手数料体系、充実した投資情報・ツールなど、投資家のニーズに応える多様なサービスを提供している点にあります。

さらに、取引に応じてVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントといった多彩なポイントが貯まり、これらのポイントを活用した「ポイント投資」も人気です。

常に進化し続けるSBI証券は、投資家の皆様の資産形成を強力にサポートします。

おすすめポイント
  • 業界屈指の低コストで、アクティブな取引をサポート
    SBI証券は、国内株式の取引手数料がインターネットコースの場合、プランによっては約定金額にかかわらず無料です。そのため、頻繁に取引を行うアクティブトレーダーにとって、取引コストを大幅に削減できます。また、投資信託や外国株式の取引手数料も業界最低水準であり、コストを抑えた効率的な投資が可能です。
  • 豊富な商品ラインナップで、多様な投資ニーズに対応
    国内株式、投資信託、外国株式、債券、IPO・PO、先物・オプションなど、幅広い金融商品を取り扱っています。特に、投資信託は業界トップクラスの取扱数を誇り、多様な選択肢から自分に合った商品を選ぶことができます。また、米国株式や中国株式など、外国株式のラインナップも充実しており、海外投資にも強みを持っています。
  • ポイントを貯めて、投資に活用できる
    SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントなど、多彩なポイントサービスを提供しています。これらのポイントは、取引を通じて貯めることができ、貯まったポイントは投資に利用することも可能です。少額からのポイント投資を通じて、投資初心者でも気軽に投資を始めることができます。

※2024年2月5日時点

SBI証券のスペック表
スクロールできます
手数料(税込)国内株式(売買)※1現物
取引金額10万円50万円100万円300万円
1約定単位0000
1日定額制0000
信用
取引金額10万円50万円100万円300万円
1約定単位0000
1日定額制0000
1注文あたり為替手数料※3投資信託(買付)0
米国株式(売買)※1最低0ドル
(約定代金の0.495%上限22ドル)
0銭/ドル
米国ETF(一部銘柄・買付)※1※20ドル
NISA国内株式(売買)米国株式・海外ETF(売買)投資信託(買付)
000
ポイントサービス連携ポイントVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
貯めるクレカ積立(三井住友カードなど投資信託その他
0%3%保有金額の0.0175%0.25%(年率)株式手数料、金の購入など
ポイント投資国内株式、投資信託(Vポイント、Pontaポイントのみ)
取扱商品国内株式
現物信用単元未満株PTSIPO
取扱数76(主幹事11
外国株式債券iDeCo
現物信用米国株式
9ヵ国米国株式5,377銘柄
投資信託ロボアドファンドラップ
取扱本数NISAつみたて投資枠NISA成長投資枠
2,5802711,351
FXCFD先物・OPプラチナ
28通貨ペア
Money Cycle編集部作成(2025年5月1日時点)

※1 電子交付サービス申込済の場合
※2 対象銘柄はホームページをご確認ください
※3 提示する買レート・売レートは、外国為替市場における業者間レートを採用しており、買レート・売レートには乖離があります

楽天証券

NISA口座開設数No.1!楽天ポイントで投資もできる!

楽天証券は、SBI証券と並ぶネット証券の大手であり、NISA口座開設数においてはNo.1を誇ります

その理由は、楽天グループの強みを活かしたサービスと、投資初心者にもわかりやすいシンプルな取引ツールにあります。

楽天ポイントで投資信託や株式を購入できる「ポイント投資」は、若い世代を中心に人気を集め、未来に向けた資産形成を後押ししています。

おすすめポイント
  • 楽天ポイントで投資デビュー!お得に資産運用
    楽天証券の「ポイント投資」は、楽天市場や楽天カードの利用で貯まった楽天ポイントを使って、投資信託や国内株式を購入できるサービスです。現金を使わずに投資を始められるため、投資初心者や、少額から投資を始めたい方におすすめです。また、ポイントを使って投資することで、投資へのハードルを下げ、気軽に資産運用を始めることができます。
  • 楽天経済圏のメリットを最大限に!お得な連携サービス
    楽天証券は、楽天銀行との「マネーブリッジ」や楽天カードとの連携など、楽天グループの各種サービスとの連携が充実しています。これらの連携により、ポイントが貯まりやすく、貯まったポイントを投資に利用できるなど、楽天経済圏ならではのメリットを最大限に活用できます。
  • スマホ一つで簡単取引!投資初心者にも優しい操作性
    楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」は、シンプルで使いやすい操作性が特徴です。リアルタイムの株価情報やチャート分析もスマホ一つで確認でき、投資初心者でも迷うことなく取引を始められます。また、豊富な投資情報や動画コンテンツも提供しており、投資知識を深めながらステップアップできます。

※2024年9月末時点

楽天証券のスペック表
スクロールできます
手数料(税込)国内株式(売買)※1現物
取引金額10万円50万円100万円300万円
1約定単位0000
1日定額制0000
信用
取引金額10万円50万円100万円300万円
1約定単位0000
1日定額制0000
1注文あたり為替手数料※3投資信託(買付)0
米国株式(買付)最低0
(約定代金の0.495%上限22ドル)
0銭/ドル
米国ETF(一部銘柄・買付)※20ドル
NISA国内株式(売買)米国株式・海外ETF(売買)※4投資信託(買付)
000
ポイントサービス連携ポイント楽天ポイント
貯めるクレカ積立(楽天カード投資信託その他
0.5%2%保有金額の0.017%0.053%(年率)株式手数料、金の購入など
ポイント投資国内株式、米国株式、投資信託など
取扱商品国内株式
現物信用単元未満株PTSIPO
取扱数54
外国株式債券iDeCo
現物信用米国株式
6ヵ国米国株式4,633銘柄
投資信託ロボアドファンドラップ
取扱本数NISAつみたて投資枠NISA成長投資枠
2,5702531,326
FXCFD先物・OPプラチナ
28通貨ペア
Money Cycle編集部作成(2025年5月1日時点)

※1 Rクロス®とSOR利用が必須です
※2 対象銘柄はホームページをご確認ください
※3 提示する買レート・売レートは、外国為替市場における業者間レートを採用しており、買レート・売レートには乖離があります
※4 中国株式、アセアン株式(シンガポールETFを除く)には手数料がかかります

SBI証券楽天証券は、どちらもNISA口座を開設する上で非常に有力な選択肢です。取扱商品、ポイントプログラム、ツールの使いやすさといった特徴を比較し、ご自身の投資スタイルやライフスタイルに最も合った証券会社を選ぶことが、快適なNISAライフを送るための鍵となります。

NISAにおすすめの金融機関

NISAを始めるなら、取扱商品数が多く、積立サービスも充実しているSBI証券、楽天証券がおすすめですよ。

まとめ:今後のNISA投資戦略へ

本記事では、最新データに基づいたNISA投資信託の人気ランキングから、その背景にあるトレンド、そして最も重要な「自分に合ったファンドの選び方」、さらには証券会社選びのポイントまで、幅広く解説してきました。

ランキングからは、現在も依然として低コストインデックスファンド(特に全世界株式や米国株式)が多くのNISA利用者に支持されているという大きな流れが確認できました。しかし、繰り返しお伝えした通り、ランキングはあくまで市場の動向を知るための一つの指標です。最も大切なのは、ランキング情報を参考にしつつも、ご自身の投資目標、期間、リスク許容度といった「自分軸」に基づき、最適な投資信託を主体的に選択することにあります。

失敗しない投資信託選びの核心は、「長期・積立・分散」という投資の基本原則を、低コストで実践することに集約されます。今回ご紹介した5つのステップ(自分軸の明確化、コアファンドの選定、コスト比較、分散の検討、NISA枠との適合性確認)は、そのための具体的な道筋を示しています。これらのステップを着実に実行することが、以降の不確実な市場環境の中においても、NISAを通じた着実な資産形成へと繋がっていくでしょう。

NISAは、長期的な視点での資産形成を支援する強力な制度です。この記事が、あなたのNISA戦略を具体化し、最初の一歩を踏み出す、あるいは既に行っている投資を見直すきっかけとなれば幸いです。市場環境や制度は変化していく可能性もありますので、今後も継続的に情報を収集し、学び続ける姿勢が大切です。自信を持って、あなた自身の未来のためのNISA投資をスタートさせ、育てていきましょう。

※本記事の内容は、執筆時2025年5月のものです。最新情報は各機関や企業の公式サイトをご確認ください。

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